日文
作者:Hzhzk12340
今回作は、おおまかなプロットはとっくにできていたんですが、思い入れが強すぎたせいか妙に書きづらく、非常に間が空いてしまいました。半年近く、全く書けず仕舞いで、秋頃から漸く、ストーリーが組み立てられました。
今回の責めは言うまでもなく、うんち責めです。礼子たちは今までも聖水ではなくおしっこ、ご褒美ではなく責め苦として慎治たちを便器にしてきたわけですが、今回はその集大成です。従って黄金プレイではなく、うんち責め、女王様の尊い黄金ではなく、身の毛もよだつ、この世で最も汚いもの、他人のうんちを無理矢理食べさせられる精神的屈辱を、じっくりと味あわせることがポイントになります。そのため、今回はハードに、一気に責め潰すのではなく、贅沢に時間をたっぷりと使って責め嬲ります。
タイトルは「予告された殺人の記録」、誰もが知っていながら、殺された本人のみが知らなかった予告された殺人という、不条理の極みを描いたガルシア・マルケスの傑作です。
「レイコとシンジ 予告された殺人の記録 PART 1」
聖華祭が終了した翌日、授業は休みで終日後片付けにあてられていた。何度も肋木から突き落とされた挙句に礼子たちの凄まじい鞭に叩きのめされた慎治たちは、目覚めた時酷い状況だった。体の表面を支配する、全身がズキズキと疼くいつもの鞭の痛みに加えだけではなかった。体の中から沸き起こる苦痛、転落と四人がかりの逃げ場の無い鞭が叩き込んだ内臓までも達する衝撃が積み重なり、鉛を飲んだかのような重苦しく、体の奥底から絶えず酸っぱい毒素が込み上げて来るかのような苦痛にうめきながら、暫くはベッドから這い出すこともできなかった。休みたい、このまま寝ていたい・・・だがそんな贅沢、許されるはずがない。礼子たちからは勝手に休む事など厳禁されていたし、加えてすっかり慎治を見放してしまった両親もまた、休むなどもっての他、顔も見たくない出来損ないが一日のうのうと我が家で寝ている、などという甘えを許すつもりは毛頭なかった。「いつまで寝てるつもりなの!さっさと起きて出てってよ!」ヒステリックに怒鳴る母の声に慎治は半ば転げ落ちるようにしてベッドから這い出た。
痛みに軋む体を必死で駆り立てながら着替え、よろめくように階段を下りる慎治、土気色をした我が子の、死人のような顔色にも気付かず、振り向きもせずに母は言い放った。「もう朝ご飯食べてる時間なんかないわよ、さっさと行って頂戴!」弁当代わりにテーブルに投げ捨てられた千円札一枚を握り、慎治は追い立てられるように出て行った。フウウ・・・一歩歩く毎に痛みでギシギシと軋む体を引きずり漸く校門まで辿り着くと、丁度信次も来た所だった。信次も死にそうな顔してるな・・・互いの状況は一目瞭然、力なく笑った二人はのろのろと校門をくぐっていった。既に校内では解体・撤収作業が始まってい
た。「遅かったじゃない、ほらさっさと働く!」礼子の声に軋む体を鞭打たれながら、慎治たちものそのそと手伝いを始めた。だが二人の最大の関心、聞きたいでも聞けない最大の恐怖は昨日、止めの鞭を打ち込まれた後、薄れ逝く意識の中で聞いたあの言葉だった。いつかくる恐怖の予感、それは普通の人間にとっての死の予感そのものだった。逃れるべくも無く、いつか確実に訪れる死、その恐怖以外には比肩し得るものの無い恐怖、その言葉がいつ発せられるか、いつ命じられるかとずっと怯え続けていた恐怖。その恐怖がついに礼子たちの口から発せられたのだ・・・うんちを食べさせてやろう!確かに、確かにああ言っていたよな・・・おどおどとした視線で慎治たちは何度も礼子たちを盗み見していた。聞きたい、そんなことないよね、錯覚だよね・・・でももし聞いて自爆したら・・・自爆じゃなくても、その通り、食べさせてあげるわよ、なんて言われたらどうすればいいの・・・そんなの、そんなの・・・絶対に耐えられない・・・何も言わずにてきぱきと働き続ける礼子たちの態度に、二人はとろ火で炙られるようなジリジリとした焦燥を掻き立てられていた。何をしていてもぼんやりしていても、たった一つの光景が脳裏から消えなかった。礼子の尻の下にしかれ、その肛門から排泄されたうんちが迫り来るのを泣きながら待っている自分の姿しか。堪らなく惨めな光景だった。一方の礼子たちは上機嫌だった。最高に盛り上がった宴の余韻を楽しみながら、クラスメートとはしゃぎつつもテキパキと後片付けに勤しんでいた。慎治たちに指図するときも何時に無くにこやかだった。まるで昨日の宣告など無かったかのように振舞っていた。
そして夕刻、後片付けもほぼ終了し簡単なホームルームの後、解散が告げられた。三々五々下校していくクラスメートの中、いよいよ宣告の時か、と緊張する信次に玲子が明るい声を投げ掛けた。「ああ二人共、今日は帰っていいわよ。流石に昨日あれだけ遊んだ後だもの、疲れてるでしょう?少し休ませてあげる。」ほっと胸を撫で下ろす二人に礼子が言葉を繋いだ。「うん、このまま先帰っていいよ、未だ全身痛そうじゃない、今日はゆっくり休みなさい。私たちはちょっと打ち合わせしていくからさ。」打ち合わせ???ザラッと背骨を直接撫ぜられたような悪寒が走る。信次の顔が恐怖に歪む。玲子が優しげな微笑のまま、平然と言い放った。「昨日言った事聞こえてた?うんち食べさせてやろう、て言ってたでしょう?その計画を相談するのよ。」ひっひいいいいいいいっ!礼子も当然のように言った。「そ、どうやら聞こえてたみたいね、良かった。楽しみにしててね、いろいろあった今年、仕上げのイベントでしょう?腕によりかけて、盛大に盛り上げてあげるからね!」あううう、あううううう・・・早くも泣きべそをかく二人に、富美代がパンパン、と手を叩いた。「さ、邪魔者は
帰った帰った。どうやって食べさせるか早く相談したいんだからさ!」そ、そんなあああああ!クスクス笑いながら朝子が二人の肩に手を回し、廊下へ引き摺っていく。「大丈夫よ二人共、おみそにはしないからさ。」クックックッ朝子の可愛い童顔が残酷に笑う。「だって信次たちが主役なんだからさ。心配しないでも、その時になったら・・・たーっぷりと、食べさせてあげる!」い、いやあああああ・・・泣き出した二人を追い出した4人は早速打ち合わせを始めた。
新たな苛め、慎治たちを地獄に突き落とす企みごとを相談する至福の一時だ。「さーてと」切り出したのは富美代だった。「うんちを食べさせる、て、やっとここまで来たな、て感じよね。でさ、いつやる?まさか来週じゃないよね?」意気込むように身を乗り出す富美代をまあまあ、と宥めるように朝子が笑った。「もうフミちゃんったらせっかちなんだから!幾らなんでも来週じゃ急過ぎよ。折角のビッグイベントなんだからさ、やっぱそういうタイミングでやらなくちゃね。」「タイミングかあ、それもそうねえ・・・」うーん、と考え込む富美代に笑いかけながら、朝子も興奮にワクワクしていた。「うん、だからさ、クリスマスにしようよ、連中への地獄のプレゼント、私たちへの天国のプレゼントにしようよ!」はしゃぐ二人を見て礼子たちは呆れた、というように軽く肩をすぼめた。「ったくもう二人共、ちょっと急ぎ過ぎよ。折角のイベント、ていうかさ、大事に取っといた究極の責めなんだからさ、もっとじっくりゆっくり楽しまないと損ジャン!」玲子が笑いながら制した。「何よ玲子、じっくり楽しもう、て。何か考えてるんでしょ、早く教えてよ!」
せかす朝子をあやすように、礼子が言った。「うん、勿論考えてるよ。ねえフミちゃんも朝子もさ、今までやっていない責め、ううん、うんちを食べさせるじゃなくてさ、意外に盲点、ていうか殆ど使っていなかった責めがあるって気付いてた?」え、何使っていない責めって?顔を見合わせる二人に、玲子が得意そうに言った。「やっぱ気付いてないんだ、正解はね、刑の予告よ。」「刑の予告、どういうこと?」訝しげに尋ねる富美代に礼子が答える。「フミちゃんさ、私たち今まで慎治たちをさ、刑の宣告即執行、て感じで苛めてきたじゃない?せいぜい宣告から執行までに週末を挟んだ程度かな。」頷きながら玲子も言った。「そう、でさ、月曜の朝、連中が登校してきた時の顔思い出してよ。ほらトイレで連中が逆ギレしてさ、陽子たちを怪我させた時よ。破滅させる、て宣告してやったじゃない、そうしたら月曜のあの二人の顔、げっそりやつれて土気色になってたの覚えてない?」そう言えば確かに・・・富美代と朝子が頷くのを見て礼子が続ける。「ていうことはさ、私たちが実際に刑を執行する前にたっぷりと苦しんでいた、てことよ。週明け確実に破滅が待っているんだもん、きっと精神的に
はずーっと、拷問を受け続けていたようなものよね。」玲子も続ける。「分かる?拷問、ていう意味ではさ、どっちが辛いか分からないわよ。実際に私たちや舞先生に苛められている間はもう、単純に痛い苦しいだけしか感じる余裕はない筈よね。だけどハードに苛められる時間には限界があるわ。それに対してウフフ、精神的拷問には時間の制約は一切無いの。きっとあの二人、寝ても醒めても頭にあるのはもうすぐ来る破滅の瞬間のことだけ、ううん、きっと怖くて怖くてろくに眠れもしなかった筈よ。」
富美代と朝子にも、礼子たちの企みが漸く理解できた。「そうか・・・確かにうんちを食べさせられる、ていうのは慎治たちにとって、この上ない恐怖だよね。」富美代が納得したように呟いた。「それで礼子、わざと宣告したのね、これからどうやってうんちを食べさせるか相談するんだ、て。そうやってたっぷりと怯えさせるつもりなのね。」礼子が残酷に瞳を輝かせながら笑った。「ご名答。但し恐怖に怯えさせるのも、今までと少し趣向を変えてやろうと思うの。」趣向を変える?わくわくと興奮を抑えきれない富美代と朝子を満足げに見ながら礼子は続けた。「今までは何をされるか分からない恐怖に怯えさせてきたわよね?だけど今度はちょっと違う、どうやって、ていう方法についてはわからないけれど、慎治たちも何をされるか、ていうことだけは十二分に分かっているわ・・・そう、私たちのうんちを食べさせられる、てことだけはね。」「じゃあ・・・たっぷり焦らしてから食べさせてやるのね。なんか楽しみい!精一杯じらして楽しんでから食べさせてやろうね。いつ来るかいつ食べさせられるか、信次たちどんな顔して怯えるかしら、ワクワクしちゃうな!」楽しげな朝子の声に、玲子たちは顔を見合わせて苦笑する。「アハハハハッ、朝子もしかして、いつ食べさせられるか教えないで苛める、て思ってる?チッチッ、それじゃ今までの、どうやって苛められるか分からない、ていう責めと大して変わらないわ。さっき精神的拷問、て言ったよね?だけど今度の趣向はね、むしろ精神的処刑、と言い換えた方がいいかも知れないわ。」
謎をかけるような玲子の悪戯っぽい声に、富美代と朝子は首を傾げた。精神的処刑・・・どういうこと?礼子の瞳が妖しく輝いた。「そう。今度はね、いつ食べさせられるかを教えてやろうと思ってるの。慎治たちにだけじゃないわ、クラス中みんなにね、いつうんちを食べさせるか、予告しておいてあげるのよ!」予告?いつ食べさせるかを?仰天して顔を見合わせる富美代と朝子に、玲子が説明してやる。「いい二人とも、犯罪者、未だ容疑者だけど、自白したら死刑間違いなしの死刑囚にとって、拷問されて一番辛いのはどういうことだと思う?勿論責め自体も痛くて苦しくて辛いわよね。だけどそれだけじゃあないわ。一番辛いのはね、白状したら死が待っている、ていうことよ。死
刑が、首吊り台のロープが目の前にぶら下がっている、てことよ。」「そう、玲子の言うとおり。拷問から逃れるには自白するしかないわ。だけど自白したら死刑が待っている、そのジレンマが辛いのよ。勿論、今更慎治たちに新たな拷問を加えて屈服かうんちかを選ばせる、ていうのも有よ。だけどそれじゃあ芸が無さ過ぎるし、あの二人もどうせいつかはうんちを食べさせられる、ていうこと位は分かっているわ、だったらさっさと屈服しちゃうでしょう?それじゃあ面白くないわ。」
玲子が大きく頷いた。「だからね、二人には違うジレンマを味あわせてやるのよ。いい、うんちを食べさせる日は宣告後100日目、正確には100日目の翌日、3月10日の土曜日よ。信次たちの誕生日プレゼントに、私たちのうんちをプレゼントするわ。それを連中にもクラスのみんなにも、前もって教えておいてやるのよ。」「ひゃ、100日?随分先ね、私焦らす、て言ったって,精々クリスマスかな、て思ったわ。」富美代が驚いたような声を上げた。「だけど」クスクスッと富美代は笑い声を漏らした。「それ、すっごく辛そう・・・蛇の生殺しもいいところよね。」朝子も頷いた。「確かに。もう私、今すぐにでも食べさせたいからさ、100日も待ったらもうジリジリしちゃうけど、その分お楽しみもたーっぷりと膨れ上がりそうよね。それに引き換え連中は」朝子の美貌に残酷な笑みが浮かぶ。「うんちを食べさせられる日までのカウントダウン、それを100日も味合わされるんだもんね。ウフフフフ、つっらそう!」
「だけど大丈夫?」富美代が尋ねた。「そんな100日も執行猶予を与えて。いくらなんでも・・・うんちだよ?さっき礼子、拷問か死刑か、て言ったけどさ、いくら慎治たちでも逃げ出しちゃわないかしら?だってうんち食べさせられるなんて、ある意味死ぬより辛いことじゃない、流石にどこかへ逃げちゃうかも知れないよ?ここまで追い込んどいてさ、いざお楽しみ、てところで逃げられたら欲求不満もいいところよ。」「大丈夫、その心配ならいらないわ。」礼子が笑った。「そうさせないように、二人の評判をどん底まで堕としてやったんじゃない。学校だけじゃなくて、家族関係も破壊してやって、ご両親にも見捨てられるように持っていったのはこのためよ。もう連中に、逃げる場所なんかどこにもないわ。」玲子が後を引き取った。「そうよ、礼子の言う通りよ。むしろもし連中が逃げ出すとしたら、予告抜きでいきなりさあ今、この場でうんちを食べなさい、て迫った時よ。そうやったらね、パニック起こして逃げ出して、怖くてもう戻れないからどこかに一生消えちゃう、てこともあるかも知れないわ。」礼子がゾクリとする冷笑を浮かべた。「そう、よく言うでしょう、カエルをお湯に入れて、熱湯だったら反射的に飛び出しちゃうけど、ぬるま湯から茹でたら逃げ出そうとしないで大人しく茹でられちゃうっ
て。慎治たちは・・・ウフフフフ、無様なカエルよ。じっくりと茹で上げてやろうよ。」残酷な慶びにうっとりしながら礼子は続けた。「そう、死刑よ。うんちを食べさせられるなんて、ウフフフフ、人間として絶対に有り得ない事よね。そんな責めを受けた人間なんて死んだも同然よ。死刑、100日後の執行を予告された死刑よ!」自らの言葉に興奮したかのように、礼子はグッと拳を握り締めていた。背中を強烈な快感が駆け上がっていくのが分かる。礼子がビクッと軽く体を震わせると同時に、興奮と快感は玲子たち三人の体も包み込んでいた。フフフ、ウフフ、アハハハハハッ・・・もう言葉はいらない。残酷な女神は、その美しい肢体、女鹿のような肢体が生み出す究極の汚物で、犠牲者をじっくりと責め苛む企みに酔いしれていた。
翌日、そしてまた翌日。慎治たちは恐怖に怯えながら登校していた。何をされるか何を言われるか、それはもう明々白々、既に宣告されている。だがそれでも、はっきりと宣告されるのがいつなのか、その恐怖に慎治たちは怯えきっていた。週末が近づくにつれ、その恐怖はピークへと達していく。こ、今度の週末、今度の週末に食べさせる、て言われるんじゃないの・・・い、いやいやいやあああああっ!悪夢にうなされる思いは唐突に、予想もつかない形で裏切られた。11月29日の水曜日、毎月最終水曜の拡大ホームルームはいつものように和気藹々と行われていた。そして担任も退室し、生徒だけのフリータイムとなった。クラス委員の礼子が議長を努め、キビキビと残った議題を進めていく。そして最後に、全ての議題が片付き連絡事項も全て終えたのを確認した礼子が、おもむろに口を開いた。
「さあ皆さん・・・今日は重要な、とてもとても重要な発表があります。ちょっとすいません、ここのスペース、空けて貰えます?」わざとらしいほど静かに、抑えた口調で切り出す礼子に、ざわついていた教室が一気に静まり返る。最前列から縦に四列の椅子、机を移動させてポッカリと何もない空間を作った。教壇の前に出現した空間、それは裁かれるものが引き据えられる、江戸時代の白州のそのものであった。「慎治、二人ともそこに土下座。」涼しげに言い放つ礼子の足元で、慎治たちは気も狂わんばかりの恐怖と屈辱に身悶える。自分に向かって土下座させた二人を礼子はしばし見下ろしていた。一段高い教壇から、自分に向かって土下座する二人を見下ろすのは最高の光景だ。ウフフフフ慎治、いいザマね、さあ、女神の裁きを与えてあげる。礼子の足、白い上履きの更に下で床に額をめり込ませんばかりに精一杯小さく土下座しながら、慎治は恐怖に震えていた。ヒッ、と、とうとう・・・不意にやってきた恐怖の瞬間に悲鳴すら上げられない慎治、口の中はカラカラに乾き、心臓が割れ鐘のように響く。心拍は急ピッチに早まっている。並んで土下座させられている信次も、恐怖に口をパ
クパクと酸素不足の金魚のように痙攣させている。瞬時のうちに全身に冷や汗が滲み出ている。恐怖に打ち震える慎治たちを見下ろす礼子の瞳が輝く。礼子はいよいよ死刑宣告を開始した。教室中が静まり返る。いよいよね、いよいよ礼子やるのね。慎治を・・・とことん地獄に突き落とすのね。ヒイイイイイイッッッッッ・・・声にすらならない悲鳴と嗚咽を漏らす二人、死に逝くものの最期の一瞬のように、慎治の脳裏に様々な映像が飛び交う。処刑されるであろうトイレの映像、美しくも凶暴な、礼子の引き締まった美尻、そして教室の光景すらついさっきまでとは打って変わり、遠い手の届かない、隔絶された空間のようだ。震える慎治を見下ろす礼子の全身を快感が支配する。
ああいい、怯えているのね慎治、自分の運命に。ウフフフフ慎治、そうよ慎治は地獄に突き落とされるのよ、私に、この私にね!私の口からあの言葉が発せられたら・・・ウフフフフそれでおしまい、地獄逝き決定よ。言わないで欲しい?あの言葉だけは言わないでほしい?ダメよ慎治、宣告してやるわよ。言葉で、私の口で地獄に突き落としてあげる!鞭でもブーツでも尻でもない、肉体的暴力は一切なしで、言葉で、言葉だけで慎治を地獄に突き落とす。至福の支配感に礼子は陶然としていた。ああ気持ちいい・・・他人を裁くのって、断罪するの、てこんなに愉しいんだ・・・私、裁判官になろうかな・・・惨めな犯罪者を見下ろしながら、死刑を宣告する、楽しそう・・・死刑執行まで私自身の手でやれたらもう最高なのに・・・全身がとろけるようだ。裁きの言葉を早く言い渡したいと、口唇がムズムズしている。全身の快感が集約され、口に集まってくる。それは思いっきり唾を吐き掛ける快感に似ていた。恐怖と屈辱と哀願に醜く歪んだ慎治の顔を、真正面から見据えながらたっぷりと唾を貯め、思いっきり吐き掛けてやる快感に。唾を吐き掛けられることを十二分に分かっていながら、身動きひとつ出来ずに唾を吐き掛けられる屈辱に身を焼かれる慎治を見下ろす快感に。だが今感じている快感は、それより何百倍も大きい。唾の比ではない、人生最大の、人間として考えうる最高の屈辱を味あわせる、それを自分の口で宣告してやれるのだ。余りの快感に全身鳥肌が立ちそうだった。さあ慎治、死刑宣告よ、言葉で蹂躙し尽くして焼き尽くしてあげる、全人格を破壊し尽してあげる・・・ゴクリと唾を飲み込むと、凛とした声で礼子は死刑宣告を開始した。「かねてから予告していたとおり、矢作慎治、川内信次の両名にはいずれ極刑を与える、そう、このことは皆さんもよくご承知のことと思います。」礼子の涼しげなよく通る声が響く。アアアアアア・・・アウウウウウウ・・・ききき、きょ、きょきょ、極刑だなんて・・・ううう、う、ううう、、、い、いやいや・・・いや・・・何度となく予告され予言されたその言葉、そしてそれが遂に礼子の美し
い口唇から発せられようとしている。その言葉に、慎治たちは全身を焼き焦がされるかのように身悶えている。ウフフ、ウフフフフ、そうよ慎治、精一杯嘆きなさい!地獄に突き落とされる亡者の嘆きをね!ゾクゾクゾクッ、背中を強烈な快感が駆け上がる。ねえ慎治、きっと私の次の宣告、今すぐ食べさせるか、それとも明日食べさせる、て言うのか、どっちかだと思っているでしょう?ざーんねんでした!そんな簡単には処刑してあげないからね、たっぷりと苦しむがいいわ!髪が白くなって抜け落ちて、げっそりと痩せ衰えるほどにね!
「聖華祭の間、ご存知のとおりこの二人にはトイレ掃除、ゴミ整理を命じました。普段何の役にも立たず、私たちに迷惑ばかりかけているのだから、せめて私たちの晴れの聖華祭では清掃員に徹し、少しは私たちの役に立ちなさい、と命じました。しかしながら・・・この二人が何の役にも立たず、ずっとさぼりっぱなしだったことは皆さん、よくご存知のとおりです。」う、嘘だ!さ、さぼってただなんて・・・あ、朝から晩まで、ずっとずっとこき使ってたじゃないか!だがそんな抗議、口が裂けても言える訳がない。「ここまで反省も悔悛もなく、自堕落な生活を続ける二人が更生する見込みは全くありません。従って、私たちと同じ人間として生きている資格はないものと判断します。ここまで堕落しきった二人には、最早極刑をもって臨むしかありません。私は本日この場で、皆さんの前で正式に、極刑を宣告したいと思います。」あああああ・・・あうううう・・・地獄に堕とされた亡者のように、慎治たちは呻き続けるだけだ。だがもう遅い、地獄の亡者に助けなど、存在しない、堕ちてからではもう遅いのだ。「極刑、その内容はもう皆さん、ご存知のことと思います。」ゆっくりと区切りながら、礼子はよく通る声で宣告を続ける。「その刑とは・・・人間便器の刑です。無論、毎日私たちが加えている、そして皆さんも何回かは楽しんだ、おしっこを飲ませる、といったレベルの刑ではありません。」期待と羨望に満ち満ちたクラスメートの眼差し、そして今にも泣き出しそうな慎治たちの醜く歪んだ顔に礼子は全身が震えるようだ。ゆっくりと教室を見回す礼子の美貌、その満面に笑みが浮かんでいる。「極刑、刑法では極刑とは死刑、つまり絞首刑により命を奪うことです。無論、健全な高校生の私たちが、絞首刑など実行できるわけがありません。しかし、世の中には死ぬより辛いこともあります。私たちが与える極刑もその一つ、この刑はまともな、いいえ、例え一欠けらでも人間のプライドが残っている者ならば、直ちに自殺してしまう、自殺せずにはいられないほどの屈辱を、永遠に刻み込む究極刑です。もし、慎治たちが私たちからこの刑を与えられても、尚も生き続けていたら、最早人間とはいえない存在、文字通りの人間便器に、生きながらにして成り果てたと言うことです。そう
、精神的に・・・完全に、永久に、不可逆的に、二人を処刑し、人間性の全てを踏み躙り、穢し尽くすことをここに宣告します。」さあ、いよいよ宣告よ・・・傲然と見下ろす礼子、縋り付くように弱々しく卑屈な視線で盗み見るかのように仰ぎ見る慎治。二人の視線が一瞬、絡み合った。慎治の視線は恐怖と絶望だけではなく、恥辱にも染め上げられている。いい目よ慎治、その目が見たいのよ。恥ずかしいでしょう?悔しいでしょう?みんなの前で、男子も女子も、クラスメートみーんなの前で、うんちを食べさせられる、て宣告されるんだもんね。ウフフフフ、これだけ一杯いるんだもん、直ぐに噂は広まるわよ。矢作慎治は、天城礼子にうんちを食べさせられるんだ、てね。うんち、人間の体から出るこの世で最も汚いもの、うんちを食べさせられるんだってね!学校中のみーんなに便器、人間便器、て見下ろされる屈辱をたっぷりたっぷり、味わうがいいわ。さあ、いくわよ。待ちに待ったこの瞬間、やっと愉しめるのね。再度ゴクリと唾を飲み込むと、礼子は軽く口唇を舐めた。断罪の唾に湿った口唇が美しく艶めかしく光り輝く。「矢作慎治、川内信次、二人とも面をあげなさい。」時代がかった言い方で顔を上げさせ、正座の姿勢にさせた。しっかりと顔を向けさせ自分を仰ぎ見させる。涙と鼻水でグシャグシャの顔、恐怖と屈辱と絶望のみに支配された、限りなく無様なその顔は、虐げられる惨めな者の象徴だ。礼子の大きな切れ長の瞳が放つ美しくも強い視線と、涙に曇る慎治の濁った惰弱なそれがクロスする。そして・・・慎治を真っ向から見下ろしながら、礼子は遂にその一言を発した。
「矢作慎治、川内信次、貴方たち二人を、人間便器の刑に処します。私たち人間にとって、この世で最も汚いものを食べることを命じます。そう、両名とも・・・私たちの、うんちを食べることを命じます。」きゃーっやったーっ、すっごーい!和枝たちを先陣に、教室中に歓声が響く。興奮した歓声の中、か細く陰気な声、地獄に堕とされた亡者の嘆き声が漏れていた。い、いひいいいいい・・あ、あい、あううううう・・・ひ、ひどいよ礼子さん・・・うんち、うんちだなんて・・・お願いやめてそれだけは、そけだけはあああああ・・・慎治たちの啜り泣く声が礼子に勝利の甘美な蜜を味合わせる。ウフフ、ウフフフフ、アハハハハハッ!そうよ慎治、泣いてよ泣いてよ、もっともっと泣きなさいよ!泣いたって無駄だけどね。慎治、死刑は宣告されたのよ、そして・・・慎治にできる抵抗なんか、なーんにも無いんだからね!慎治にできることはひとつだけ・・・私の、う・ん・ち・を・・・食べることだけよ!屈辱に身悶える慎治を見下ろしながら、礼子は恥ずかしさなど全く感じなかった。堂々と、誰はばかることなくよく通る声で宣言した。「うんちを食べさせる」ウフフフフ慎治どう?私はちっとも恥ずかしくなんかないわよ。だって
私は責める側、拷問を加える側だものね。ククククク、責める方がずっとずっと偉いのよ、強いのよ。とっておきの人間便器の刑、たっぷりたっぷりと思い知らせてあげる。でもね慎治、この天城礼子のとっておき、楽しみに楽しみにとっておいたうんち責めよ、生易しい責めじゃないわ。ウフフフフ、うんちを食べさせる、てここで宣告して今日かこの週末かに早速食べさせられる、なんて考えているんじゃない?精々2、3日以内に処刑完了だなんてね。そんな甘い責めの・・・わけないでしょう!
スッと手を上げて狂歓を鎮めると、礼子は凛とした声で死刑宣告を続行する。「皆さん、今お聞きのとおり、慎治たちには私たちのうんちを食べさせます。そして処刑日は」一旦言葉を区切り慎治を見下ろす礼子。観念したかのように俯く慎治を見下ろす礼子の瞳は残酷に光り輝いている。ウフフフフ慎治、そうよね、そうやって何も考えないでその時を迎えて、その場でもがき苦しんでおしまい、そうしたいよね、そうするしか慎治にはできないものね。だけど・・・それすら許してあげない!「この週末の土曜日」一瞬言葉を区切る礼子、その瞬間、慎治の両肩がピクンッと痙攣した。アハハハハハッ!嘲笑う礼子。「皆さん、今週早速、うんちを食べさせて処刑する、と思いました?残念、外れです。だってそれじゃあ、慎治たちが苦しむ時間が無さ過ぎます。この世で最大の屈辱、他人のうんちを、それも自分たちを毎日毎日とことん苛めて苛めて苛め抜く、憎くて憎くてたまらない私たちのうんちを食べさせられる屈辱、その屈辱は勿論、食べさせられたあと一生二度と消えないですよね。だけど食べさせられる前も、十二分に苦しませてやらなくちゃ!いい慎治、二人ともよく聞きなさい。今この場で処刑日を、死刑執行の日を教えてあげる。その日まで、ウフフフフ、私たちのうんちを食べさせられる屈辱を、恐怖をたっぷりと味わいなさい。一日一日、ううん、一秒一秒その日がその瞬間が、自分が処刑される瞬間が近づいてくる恐怖を、ゆっくりゆっくり、たーーーっぷりと、味あわせて、あ・げ・る!」え、ええ、えええええ、そ、そんな・・・余りの恐怖に思わず顔を上げた慎治、その顔は涙と涎でグシャグシャに惨めに汚れていた。ククククク、いい顔よ慎治、それでこそ・・・苛め甲斐がある、てものよ!美しい口唇の両端がクッと吊り上り、ゾクッとするような冷酷な笑みが礼子の美しい顔満面に浮かんだ。「その日は・・・3月10日の土曜日、今から丁度100日後の週末です。」言い放った礼子はチョークを取り、黒板に四文字を大書した。3/10と。
ひゃ、ひゃ、ひゃく、にちいいい!?慎治たちの口から驚きの悲鳴が上がった。「そう、処刑日は3月10日よ。今から100日間、決して消えない恐怖に震え慄くがいいわ。」傲然と言い放った礼子は、黒板の右下に赤チョークで四角いコーナーを描いた。そして白チ
ョークに持ち替え、その中にこう書いた。「矢作慎治、川内信次人間廃業まであと日」そして再び赤チョークに持ち替え、空白部分に大きく100と書き込んだ。「いい二人とも、これから毎朝、教室に入ったら一番に、このカウントダウンを更新するのよ。今日は後100日、明日には1日減って99日になるわ。その後98、97、96・・・と毎日必ず更新するのよ。必ず、自分の手でね。くれぐれも私たちに忘れてる、なんて言わせないようにね、もし忘れたり日数が違ったりしたら、ウフフフフ、泣くまで鞭で叩くわよ。」アハハッアハハハハハッ!「そしてこの数字がゼロになったら・・・3月9日の金曜日にゼロになるわ。そうしたら・・・翌日、慎治は私たちの便器になるの。ウフフフフ、私たちのうんちを食べさせられて、人間廃業するのよ。」楽しげに哄笑した礼子がクラスメートに向き直った。「さあみんな、中々お目にかかれない楽しいイベントの始まりよ。処刑日予告付のうんち責め、そう、予告された殺人の記録、ていうところかしら?辛い辛いうんち責め、そして人間廃業するその日まで、慎治たちがどれ位嘆き悲しむか悶え苦しむか・・・時間は一杯あるわ、100日間、たーっぷりじっくりゆっくりと・・・楽しもう!」そ、そんなそんなそんなああああ・・・漸く明らかになった礼子たちの企み、それは二人の想像を遥かに超えるものだった。
余りの屈辱と絶望に泣き咽ぶ慎治を見下ろす礼子の美瞳は漆黒の輝きに、残酷に煌いていた。フフ、ククク、アハハハハッ!全てを奪い尽し焼き尽くしてやるわよ慎治!どう死刑を宣告された感想は?ウフフフフ慎治の全て、踏み潰してあげるからね。私のお尻の下で、ウフフフフ、たーーーっぷりと、苦しめてあげる!知ってるわよ慎治、もう頭に幾つも十円ハゲが出来ているの。処刑までに、さあ・・・幾つハゲが増えるかしら?楽しみね。ハゲだけじゃ済まないんじゃない?頭の毛、ぜーんぶ白髪になっちゃったりしてね!笑いながら礼子は富美代に合図した。頷いた富美代がロッカーから長細い包みを取り出す。フフフフフ慎治、今日は痛いのは無し、て思い込んでるんじゃない?バーカ、こんなに興奮しちゃってるんだもん、少しは泣かせてあげないと私がおさまる訳ないじゃん。沢山は打たないわよ、だけど・・・これだけ精神ズタズタにしてやった後の鞭だもの、きっとよーく効くわよ。富美代は両手に包みを一つずつ持っていた。一つを礼子、もう一つを玲子に渡す。礼子が取り出したそれは・・・長さ1.5メートルのバギー、長乗馬鞭だった。
ヒュオンッ!礼子が軽く振っただけで金属質な風切り音が響いた。ヒイイイイッ!聞きなれた恐怖の音に、慎治たちの新たな悲鳴が上がる。れれれれれ、礼子さんんんんっ、そ、そんなそんなあああ、その鞭をここでだなんてえええっ!慎治たちはガタガタと恐怖に歯を鳴らしながら、両手で頭を抱えて縮こまってし
まった。バギー、その痛さは礼子たちが振るう様々な鞭の中でも特殊なものだった。長く細い乗馬鞭、先端が硬く細いナイロンで作られた漆黒の乗馬鞭。礼子行きつけの馬具ショップで購入した、SM遊び用のまがい物ではない本物の乗馬鞭だ。馬具ショップの広告にすら「威力がありますのでご使用にあたっ
ては十分にご注意ください」と書かれている鞭、厚い毛皮に覆われた馬にさえ格別によく効く鞭だ、毛も無く薄い皮膚しか持たない人間など、一溜まりも無い。強烈なスナップを持つ礼子たちが本気で振るえば、慎治たちの背中に一発でくっきりと蚯蚓腫れを刻み込むことは愚か、皮膚を裂き肉を弾けさせることさえ朝飯前だ。苦痛に順位をつけるのは困難だが、その痛みは礼子たち愛用の一本鞭がもたらす、打撃締付摩擦屈辱等の複合的な苦痛とは違う焼け付く激痛、痛いと言うより全身に不快感が走る感覚だ。一本鞭が様々な種類の苦痛と屈辱を自在に組み合わせて味合わせるスパイス料理だとしたら、バギーはその中で単純に痛みだけを抽出した、唐辛子のようなものだ。この鞭で打たれる激痛を、慎治は焼け火箸を押し付けられたようだと言い、信次は電気を流されたようだと言っていた。この鞭を礼子たちは責めのアクセントとして愛用していた。一本鞭で打ちのめし、感覚が鈍った慎治たちに新たな種類の激痛を与え、痛覚をリフレッシュさせる。赤く染まった背中が痣だらけになり、青黒く染まったところで鮮紅の傷を焼き付ける。そして感覚が戻ったところで再度、一本鞭で打ちのめすのが礼子たち定番の拷問メニューだった。その乗馬鞭が教室で、眼前で打ち振るわれた。礼子たちは今まで教室で本格的な鞭を振るうことは控えてきた。全員参加の懲罰用具として藤笞を持ち込んだだけだ。ベルトでは幾らでも鞭打ったが、一本鞭も乗馬鞭も、クラスメートの前では流石に見せてはいなかった。それを・・・遂に教室に持ち込んだのだ。そしてこの場ではこの長乗馬鞭が一本鞭よりも恐ろしいことは、慎治たちにも直ぐに分かった。愛用の長い一本鞭は天井が低い教室では振るいにくかろうし第一、全員退室しない限り思う存分振るうにはスペースが無さ過ぎる。名人級の鞭捌きを誇る礼子たちといえども、コントロールに気を付け注意しながら振るわねばならない。だが長乗馬鞭なら話は別、幾らでも思う存分鞭を打ち振るえる。
鞭を手にして瞳を更に妖しく燃え上がらせる礼子、慎治にとって地獄の鬼より恐ろしい、無慈悲な女神が降臨した。ああ、あああ・・・礼子はピシャピシャと軽く左の掌を長乗馬鞭で叩きながら、ゆっくりと全身を瘧のように震わせる慎治に歩み寄っていく。腰が抜けたかのように、尻餅をついた姿勢で震えながら自分を見上げる慎治を、礼子は暫し満足げに見下ろしていた。クックックッ、鞭を手にした私にすっかり震え上がっちゃって、慎治ったら可愛いんだからもう!礼子はこの素晴らしい光景を
、一人の人間がプライドも何もかも失い、ひたすら自分に慈悲を乞うている惨めな姿を心行くまで楽しんでいた。いいザマよ慎治、当然よね、この鞭もウフフフフ、慎治の血と涙をたーっぷりと、吸ってるんだもんね。見ただけで全身に、この鞭の痛さが蘇っているんじゃない?スッと鞭を伸ばした。「ヒイッ!」慎治が金切り声をあげた。「安心しなさい慎治、別に鞭でリンチしよう、てわけじゃないわ。」クイッと鞭の先端で慎治の顎をこじ上げる。「ほ、本当、ほんとう・・なの・・・」涙をボロボロ溢しながら見上げる慎治を見下ろす礼子の口唇の両端がクッと切りあがり、その美貌を心臓すら凍りつかせるような残酷な冷笑が彩る。「本当よ。鞭はまたのお楽しみ。今はね、慎治に死刑を宣告している最中なのよ。死刑宣告したら、やっぱり宣告書が必要でしょう?ウフフフフ、今から死刑宣告書にサインをするわ。」
ささ、サイン・・・な、何を、何をするつもりなの礼子さん・・・悩むことは無かった、答えは直ぐに与えられた。「分からない?相変わらずお馬鹿ねえ。簡単なことじゃない、宣告書は・・・慎治の体。そしてペンは・・・この鞭よ!さあ、さっさと服を脱ぎなさい!」ヒュオンッ!礼子の鞭が宙を裂いた。あうううう、そ、そんなそんなあああああ・・・涙目で、必死に慈悲を乞うかのように、縋り付くように見上げる慎治。自分に、鞭を振るい打ち据える自分に、全てを奪い尽くした自分に縋り付くしかない慎治。その哀れさが礼子の快感を掻き立てる。ああ気持ちいい、ゾクゾクしちゃう!拷問官にして裁判官、そして処刑執行官。全ての権力を一手に握り締めたかのような最高の支配感だ。震える手でシャツのボタンを外し、Tシャツを脱ぐ慎治。急がなくちゃ、早く脱がなくちゃ、また鞭で叩かれる・・・恥ずかしいと思う余裕すらなく、ズボンを、そして安物の白いブリーフを下ろす。鞭跡に隈なく彩られた、貧弱な全身が露わになった。後夜祭で自分が、そして玲子が富美代が朝子が打ちのめした鞭跡がどす黒く変色し、全身を酷い痣で彩っているのを、礼子は満足げに見下ろしていた。「わあ、すっごーい!」「いったそう・・・礼子ったら残酷!」クラスメートの驚きの声が、何とも言えぬ賛嘆と羨望に聞こえる。ウフフフフどう、凄い鞭跡でしょう?羨ましい?みんなも鞭を使いたい?でもダーメ、鞭は使わせてあげない。鞭を振るっていいのは、ウフフフフ、私たち四人、聖華でも飛び切りの美女の、私たち四人だけの特権よ!思う存分、好きなだけ鞭を振るえること、他のクラスメートの誰にもできない、自分たちだけの特権が誇り高い礼子のプライドを大いに満足させる。
自分に命じられるままに、上半身裸になった慎治、鞭を片手に悠然と見下ろす自分。礼子の苛め心が青白い高温の炎と燃え上がる。さあ慎治、いよいよ死刑宣告書の署名と交付よ・・・「慎治、その机を縦に二つ並べて。そう、そこ
に仰向けに寝なさい。両手でしっかり、机の脚を握りなさい。」腹を曝け出した負け犬のポーズをとる慎治の横に立った礼子は、ツッと鞭先で軽く腹を撫でた。ビクッと恐怖に慎治の全身が震える。「いい慎治、今からこの鞭で署名よ。縛らないであげるけど、絶対に動いちゃ駄目よ。動いたり逃げたりしたら、ウフフフフ、どうなるか分かっているわよね?」ピシャピシャッと軽く腹を叩く礼子に、慎治が悲鳴を上げた。「ひっひいいいいっ!うう、動かない動かない、絶対に動かないからどうか、どうかお仕置き部屋は、鞭だけは許してえええっ!」「そう、いい子ね。」ヒュンヒュンヒュオンッ!スナップを利かせながら、礼子は慎治の上で何度か素振りをくれた。しなやかなでしかも硬い鞭が宙を切り裂き、凶悪な音をあげる。生け贄を求める神々の神託のように。さあ慎治、行くわよ!ヒョオッ!礼子の右手が閃いた。パシイッ、ヒイッ!慎治の右胸に鞭の先端が食い込むと同時に、悲鳴が上がる。スッと慎治の右横に移動した礼子が第二撃を与える。パシインッ!今度は少し長く、先ほどの着弾点のすぐ下に、真横に鞭が食い込む。うくううう・・・呻く慎治を見下ろしながら、再び慎治の足の先に戻った礼子の鞭が立て続けに閃いた。ピシッパシッピシイッ!斜めと真っ直ぐに長く、そしてまた斜めに短く。これで礼の字、偏が完成した。続いてつくり、縦に長く横に短く、そして再度縦にもっと短く鞭が食い込む。
礼子は次々と情け容赦なく正確無比な鞭を打ち込んでいく。当たっている長さは短くとも、しっかりとスナップを利かせ肉の奥深くまで鞭を打ち込んでいく。手加減なし、最大限に苦痛を与える打ち方だ。皮膚が裂け流血する寸前の強さにコントロールした、完璧な鞭を礼子は次々と打ち込んでいく。くっきりと、赤々とサインを浮かび上がらせたい、礼子の狙い通り、鋭い鞭は慎治の体内で確実に内出血、それも青痣などでは済まない、皮膚が内側から弾けんばかりの激しい内出血をもたらしていた。アウッヒイッアヒイイイッ!体の奥底まで貫き通すかのような鞭の激痛に、慎治は甲高い悲鳴を上げずにはいられなかった。仰向けに寝ている慎治からは、礼子の鞭は殆ど見えない。風切り音と同時に、激痛が襲い掛かるだけだ。悲鳴をあげながら、慎治は歯を食いしばり必死で机の脚を握り締めていた。動いちゃ・・・動いちゃだめ・・・お仕置き部屋の恐怖、一本鞭の恐怖が慎治を哀しく耐え忍ばせる。更に5発の鞭が降り注いだ。「よーし慎治、いいわよ。」ドザアッ、待ちかねたように転げ落ちた慎治は、焼け付くように痛む胸を必死で抱きしめた。そんなことをしても、激痛が引くわけではないが、そうせずにはいられなかった。だが休息の時間は短い、余りにも短い。「慎治、何のんびり休んでいるのよ、誰がもう終わり、て言ったの?」痛みに喘ぐ慎治の頭を踏み躙りながら、礼子は言い放った。「慎治の前には私の
署名。だけど後ろは?そう、フミちゃんが署名するのよ。さあ早くうつ伏せになりなさい!」あうううう、そんな、そんなあああああ!だが礼子の宣告が覆る訳がない。そして礼子に負けず劣らず残酷な幼馴染が、慎治を助けてくれる筈もない。
「ウフフフフ慎治聞こえた?背中には私がサインしてあげる!」ヒョオンッ!礼子から鞭を受け取った残酷な幼馴染が鞭を鳴り響かせた。よろよろと立ち上がり、机にうつぶせになった慎治の背中を鞭先で撫でながら、富美代が宣告した。「安心して慎治、私と朝子は字画が多いからさ、カタカナで勘弁してあげる。ああ私って何て慈悲深いのかしら、感謝しなさい。ほら逝くよ!」再度鞭が宙を、九回引き裂いた。礼子に負けず劣らず鋭い鞭が、慎治の背中一杯を使ってフミヨと刻み込んだ。九発目が炸裂し、漸く許された慎治は体の前後両方から燃えるような激痛に焼かれ、体をくの字にしてすすり泣いていた。だがそこに、礼子の鞭音が響いた。ヒョオンッ!「ほら慎治、みんなに私が刻んであげた、死刑宣告書への署名をお見せするのよ。」うっううう・・・慎治は泣きながら、フラフラと立った。「うわっ!」「すっごーい!」歓声が響く。どす黒い痣の中に、くっきりと真新しい蚯蚓腫れが、薄皮一枚下に赤い血をたっぷりと滲ませながら盛り上がっていた。生き物のように、その蚯蚓腫れは輪郭をはっきりとさせていく。そして誰の目にも明らかに、「礼子」の文字が完成していた。蚯蚓腫れ、等という言い方は生温い、礼子の鞭跡はそんな言葉で言い表せるようなものではなかった。蚯蚓腫れを通り越し血膨れのように肉を、皮膚を盛り上げつつあった。プックリと太々と膨れ上がった血膨れはのたうつ蛇のような太さにまで達し、その色は薄皮一枚下で、体内であふれ出る血、未だ赤い血で、眼にも鮮やかな鮮紅色を湛えていた。ウフフフフ慎治、我ながらいい出来よ、満足満足。すっごーい、名人芸ね・・・神業的な鞭捌きを賞賛する声に頷きながら、礼子は鞭を鳴らす。みんなちゃんと見てあげてね、フミちゃんの鞭捌きも見事なものなんだから。「慎治、背中もお見せしなさい。」クラスメートに背を向ける慎治、震えながら晒されたその背中にも生々しい蚯蚓腫れが目にも鮮やかに盛り上がり、くっきりと「フミヨ」の三文字が浮かび上がっていた。
ウック、ヒックアウッ・・・体を前後から両面焼きされた慎治は余りの痛さに泣き続けていた。だが痛みよりも何よりも、人間便器の刑を宣告された屈辱と絶望のほうが遥かに大きかった。世界が崩れ落ちたかのような、人生が今この場で終わってしまったかに思えるほどの屈辱だった。いつかうんちを食べさせられる、それは容易に想像できることだった。だが実際に宣告された屈辱と絶望は、想像を絶するほどのものだった。「さあ信次、次は信次の番よ!」傍らでは信次が引き据えられ、玲子と朝子に鞭で烙印を刻まれていた。ヒュン
ッヒョオッ!ピシーンッパシイイイッ!ヒイイイイッピッギイイイイイッ!24発の鞭音と悲鳴の後、漸く自由に動くことを許された信次は机から転げ落ち、床を転げ回りながら泣いていた。いい出来、流石は玲子と朝子ね。自分たちに勝るとも劣らぬ出来栄えの二人のサインに満足げに頷いた礼子が、ヒュンッと鋭く鞭を鳴らした。「よーし慎治、二人ともそのまま教室一周して、みんなにしっかりと見て頂きなさい。ウフフフフ、人間便器に生きながらにして堕とされた、惨めな姿をね。体ごと死刑宣告書にされた惨めな姿をね!ちゃんとみんなにご挨拶するのよ、僕が人間便器です、この口にうんちをされる人間便器です、てね!アハハハッアハハハハッ!」う、ううう・・・そこまで・・・そこまで晒し者にするの・・・だが鞭を握った美神には、慈悲を乞うことすらできない。命じられるままに二人は教室の左右に別れ、四つん這いで豚のようにのそのそと歩き始めた。
慎治側の最初、ドア側最前列は和枝の席だった。涙を目に一杯溜めた慎治は、和枝の足元で無言のまま見上げた。「・・・」せめてもの、せめてもの意地のつもり・・・だった。だが礼子の教室に、慎治の意地が許される場所などどこにもない。「なーに慎治、黙ってたんじゃわっかんなーい!」見下ろす和枝の瞳は礼子たち同様、残酷に光り輝いていた。「ちゃーんとご挨拶しなさい、て礼子に言われたんじゃなかったの?ウフフフフ、黙ってて・・・いいのかな?」ピッと和枝が指差した先には、鞭を片手で弄ぶ礼子がいた。ひっひいいいいっっっ、いや、礼子さんに罰を与えられる・・・慎治は屈辱と絶望に全身を焼かれながら、必死で挨拶をした。「う、ううう・・・和枝・・・さん・・・慎治、です・・・人間・・・便器・・・です・・・」消え入りそうな声で呟く慎治に、和枝の冷笑が降り注ぐ。「アハハハハッ、何よ慎治、人間便器だなんて!何するのか私、ぜーんぜん、わっかんなーい。はっきり教えてよ、何するのかさ。」ちちちち、畜生、礼子さんの尻馬に乗りやがって・・・はらわたが煮えくり返る思いを飲み込みつつ、呟いた。「・・・うんちを・・・うんちを・・・食べ・・・ます・・・礼子さん、たちの・・・うんちを・・・」自分の、自分の口で言わされた、「礼子さんたちのうんちを食べます」と。「アハハハハッ!やっだー慎治ったら!よくそんなこと言えるわね、うんちを食べます、なんてさ。ねえ慎治、顔上げて、こっち向いてよ。」涙で曇る目で和枝を見上げる慎治に、同情のかけらもなく言い放った。「慎治、あとがつかえているから、ま、この位で勘弁してあげる。じゃあさ、慎治のご挨拶、確かに聞いたわよ、てハンコあげるわね。口あけて。ウフフフフ、100日後にうんちを食べる、そのお口をね。」
くうううう・・・一杯に口をあけ、和枝を仰ぎ見る慎治、何度となく取らされた痰壺のポーズだ。クチュクチュッと口一杯に唾
を溜めた和枝の唇が急速に盛り上がる。ペッ!大量の唾が口の中に吐き込まれた。「はい、唾ハンコ!」教室の反対側では信次が同じく、真弓の唾を顔一面に吐き掛けられていた。この教室は礼子の教室、礼子とその友達の教室だった。和枝も真弓もこの教室の外では、他の男相手に苛めを楽しむつもりなど毛頭ない。恵まれた家庭で育った、成績にもルックスにも恵まれた、誰もが認めるいいとこのお嬢さん。だがそのいいとこのお嬢さんたちにとってこそ、この閉ざされた教室で誰の目も気にせずに、唾を吐き掛けベルトで打ち据え靴を舐めさせ、あまつさえおしっこさえ飲ませられる環境、一生今だけしか味わえないであろう、相手の人格など全く無視した苛めの極限を楽しませる環境、しかもそれは礼子たちが主導しているから、自分たちはちょっと参加しただけ、という言い訳まで用意されている環境、それはこの上なく魅力的だった。だからこそ、慎治たちの味方など誰もいない、いる訳がない。礼子や富美代だけではない、和枝も、そしてその後ろに並んでいる陽子を始めとするクラスメートたちも、皆嬉々として慎治に唾を吐き掛けたり靴を舐めさせたりして楽しむ順番を待っていた。絶望と孤独だけが満ち満ちていた。慎治の味方、仲間など誰もいない。いや、ただ一人いた、それは共に地獄に堕とされた男、唾を吐き掛けられている男、信次ただ一人だった。
くっくうううっくあああああああっ!もうだめ、もう限界だった。礼子たちを最も喜ばせてしまう、分かっていても抑えることは不可能だった。ウエッウエエエエン、ウエエエエエエエエンッ!惨めに泣き喚きながら慎治は教室を這いずり回り続けた。惨めな報告をするために。唾を吐き掛けられ、靴を舐めさせられるために。漸く教室中を回り終え、唾で顔中テラテラと光らせながら慎治たちは再び教壇の前に引き据えられた。「よーし慎治、しっかりとみんなにご挨拶してきたみたいね。いいわ今日はここまで。人間便器の刑、しかと言い渡したわよ。そしてウフフフフ、これから100日、処刑の日を指折り数えて待っていなさい。人間便器に堕して、私たちのうんちを食べさせられるその日をね、アハハハハッ、アハハハハハッ!」楽しげに高笑いする礼子につられ、教室中に笑い声が響く。その中で慎治たちだけが、顔中から汚辱の唾を滴らせながら呻き泣いていた。一頻り笑いが収まったところで、礼子が凛とした声を上げた。「じゃあみんな、以上でホームルームを終わります。慎治、さっき言ったこと覚えているわよね?これから毎朝登校したら直ぐに、このカウントダウンを更新するのよ。二人とも、分かったわね。」ヒュンッ!鋭く礼子の鞭が宙を切った。「ヒッヒイイイイッ、わ、分かりました分かりましたあああっ!」惨めな、この上なく惨めな誓いを上げさせられる二人に、再び教室が爆笑に包まれた。
そして翌日、地獄に歩いていくような気持ちで登校
した二人がのろのろと教室に入った途端、ざわめきが止んだ。ウフフ慎治どうするのかしら?期待に満ち満ちた視線が矢のように突き刺さる。当然、礼子も既に登校していた。くうううう・・・震える手で慎治は黒板消しを取り、100の文字を消した。震える手で99、と書き込んだ。アハハッアハハハハッ!教室中が爆笑に包まれた。「やっだー慎治ったら!本当に書き直してる!」「もう、お便器へのカウントダウンがそんなに楽しみだったとはねえ、信じらんなーい!」「ねえ慎治、そんなに早く食べたいの?礼子さーん、焦らさないで早く食べさせてくださいよお、てお願いしてみたら?」嘲りの渦の中、辛い辛い100日が始まった。そして生殺しの100日間は、未だ始まったばかりだった。
慎治たちの屈辱は果てしなく続いた。毎朝更新させられる、自らの死へ、人間便器への転落のカウントダウン。迫りくる恐怖と、そしてその恐怖が現実となるまで、この苦痛は果てしなく続くという絶望。恐怖が終わるのはより大きな、究極の苦痛でしかない、という二重の苦痛。震えながら、心の底から助けを、救いの手を求めていた。だがそんなもの、現れる筈がない。憔悴しきった顔の慎治たちの頭には10円ハゲがあちこちにでき、若白髪まで出始めていた。15歳、まだ15歳とは到底信じられないほどの老け込みようだった。そんな二人を礼子たちは情け容赦なく責め続けた。人間便器転落へのカウントダウンを命じたからといって、他の責めを免除した訳ではない。気の向くままに鞭でブーツで、窒息責めで責め続け泣き叫ばせ、地獄を味合わせ続けた。永久とも思える苦痛の中、本物の地獄と一つだけ違うことがあった。そう、黒板の数字だけは確実に減り続けていたのだ。90台から80台へ、そして70台へと・・・慎治たちは何度も何度も、数え切れない位哀願し続けた。お願い許して・・・どうかどうか・・・うんち、うんちだけは許してください・・・なんでもするからうんちだけは・・・100回、1000回、いやもっとだろう。寝ても覚めても、片時も頭の中心から離れない恐怖。礼子のお尻の下に敷かれ、迫り来るうんちに涙を流し、悶え苦しむ自分の姿に居ても立ってもいられなかった。ひたすらひたすら礼子たちに許しを請い続ける二人。だが返答は冷笑と鞭だけだった。クリスマス、正月、そしてバレンタインと礼子を始めとするクラスメートが楽しいイベントを満喫する中、いつしか数字は10台へと突入していた。そして3月に入り春の気配が急速に高まり、教室中どことなく明るい雰囲気に包まれるのと同時に、数字は遂に一桁へと切り替わった。
「うう、ううう・・・」震える手で慎治はその日の朝、黒板に向かっていた。9・・・9・・・その後にもその前にも、何も書けない。何も付け加えられない。冷酷な時の刻みは春の訪れと共に、慎治たちの破滅の足音をも告げていた。お願い止まって、もう
・・・減らないで・・・だがそんな願いが叶えられるわけがない。そして3月8日の木曜日、いよいよ数字は1となった。呆然と、何も考えられずに夢遊病者のようにふらつく慎治たち。あっという間に放課後となり、お仕置部屋から帰ることを漸く許されたとき、礼子が明るい声を投げかけた。「さあ慎治、いよいよ明日ね。明日でカウントダウン・・・とうとうゼロね!ああ待ち遠しかった。立案者の私が言うのも何なんだけどさ、この100日、ほっんとううに、待ち遠しかったわよ。ウフフフフ、慎治はどう?待ち遠しかった?それとも、早く食べたかった?ウフフフフ、早く食べさせられて、楽になりたかったでしょう?」ポロポロと慎治の目から涙が溢れた。「そ、そんな・・・そんなあああ・・・た、食べたいだなんてそんなあああ・・・うんちなんて、うんちなんて・・・ひっく、ぐすっ・・・」啜り泣きながら、最期の願いを込めて哀願した。「絶対に・・・絶対に食べたくない、食べたくないよおお・・・お願い、お願いだから・・・許してください・・・それだけは・・・それだけは・・・」慎治の涙ながらの哀願ほど、礼子を楽しませるものはない。理知的な美貌を残酷に輝かせながら、礼子は傲然と言い放った。「ウフフフフ慎治、今更何言ってるのよ。これだけ楽しみにしてたイベントよ。これだけ引っ張って・・・今更許す訳がないでしょう?ウフフフフ、楽しみにしててね。人間便器の刑、しっかり刑場も確保したし、どうやって死刑執行するか、腕によりをかけてじーっくりと考えてあるからね。」「あひいいいい・・・そんな、そんなあああああ・・・」「ま、兎に角人間便器になるのは明日じゃないんだから、それだけは確かなことよ。ウフフフフ」氷のような冷笑が礼子を彩る。「明日はみんなに最期の別れを告げる日。慎治が人間である最期の日なんだからね。特別のお楽しみを用意しといてあげる。慎治君を弔う会、人間廃業記念パーティーよ。楽しみにしといてね、主役はもっちろん慎治よ。ウフフフフ、盛大に祝ってあげるからね!そして明日が終わって週末あけたら・・・フフフフフ,月曜には生まれ変わった慎治、人間便器・矢作慎治としてみんなの前に、その姿を晒すんだからね。アハハハハッ!私たちにうんちを食べさせられた、惨めな惨めなその姿をね!アハハハハッアハハハハハッ!」
その晩、慎治は一睡もできずに悶々と身悶えていた。人間便器・・・その言葉が、礼子の声だけが何十回何百回となく頭の中で響いていた。眠れぬままに夜は明け、いつもの朝、地獄の始まりを告げる朝が来た。憔悴しきった慎治の顔を見ても、母はもう「どうしたの?」とすら聞いてくれない。穢らわしいしいものを見る、憎々しげな視線だけを投げかけ、さっさと外へ追いやるだけだった。そして教室へ入った。真っ先に目に飛び込むのは当然、たった一つだけ。黒板に書かれた数字、後1日、という数字だけ
だ。くっううう・・・考え・・・ちゃ、だめ・・・震える手で黒板けしを握り、その数字を消した。そしてチョークを握り、必死の思いで手を動かした。0・・・ゼロぜろ零・・・その一文字が目から脳の奥底まで焼き付いていた、と、その瞬間、固唾を呑んで見守っていたクラスメートの歓声が響いた。「すっごーい慎治、本当に書いちゃったあっ!」「よっく自分で書けるわねえそんなもの!」「全くよねえ、いくら礼子が怖い、ていったってさ、自分の死刑宣告書にサインするようなものでしょう?」一頻り歓声が響いたところで、礼子が立ち上がり両手をあげて皆を静めた。「ま、兎に角そういうことで・・・矢作慎治君、川内信次君、二人とも・・・人間便器転落、おめでとうっ!」バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!万歳三唱の後、クラス中から唱和が起こった。「人間便器、人間便器、にっん、げっん、べっん、きっ!にっん、げっん、べっん、きっ!」「あっああっああああああっ!や、やめて、やめてえっ、やべでえええええっ!」思わず耳を塞ぎ絶叫する慎治たち、だが人間便器コールはやむ気配など全くなく、延々と続いた。ハッハッハッ・・・5分近くもコールが続いたであろうか、興奮に息を弾ませた礼子たちが漸く人間便器コールをやめた時、慎治たちは何もされていないのに床にうずくまり、泣いていた。「慎治、ほらいつまでも泣いてないで、さっさと首輪つけて正座よ。」礼子の凛とした声に、泣きじゃくりながら二人は自分の首に首輪をはめ、鎖で繋がれた犬となった。「よしよし、朝のお楽しみはここまでよ。もうすぐ先生が来るからね。」間も無くやってきた担任の若月は、未だ啜り泣いている慎治たちに目もくれずに淡々と朝のホームルームを行った。そしていつものように授業は続き、あっという間に放課後となった。
そして放課後のホームルーム、異様な熱気に気圧されたかのように、若月はいつにも増してそそくさと連絡事項を伝達し、退室してしまった。さあいよいよね・・・待ちに待った・・・お祭りね!クラス中の視線が礼子たちに集中した。「OKOK・・・じゃあ・・・始めようか?」礼子の声にどっと教室が沸いた。「はーいみんな、じゃあ、まずはテーブルを後ろに片付けて。」机と椅子、そして教壇が片付けられ、教室前半分に広いスペースが生まれた。言うまでも無い、慎治たちの処刑場所だ。「よし慎治,二人とも服を脱いで裸になりなさい。」凛とした礼子の声に、条件反射のように二人は大急ぎで服を脱ぎ捨て、鞭跡だらけの貧弱な体を曝け出した。「よーし二人とも、教壇に正座。」礼子の声に急き立てられ、二人はクラスメートに向かって、並んで正座した。死刑台に上げられたような気分だ。クラスメートたちのいる場所、ついさっきまで自分がいた教室が、どこか遠い手の届かない場所、自分と無関係の場所に感じられてしまい、途轍もなく惨めだった。「さあ、二人とも
まずはみんなに別れのご挨拶よ。明日玲子と私のうんちを食べさせられて、人間廃業させられる二人に、せめて別れのご挨拶をさせてあげる。」にこやかに礼子が言い放った。「ウフフフフ、みんなの瞳にしっかりと焼き付けておいて貰いなさい。在りし日の自分の姿を。慎治たちの最期の姿を。だって、ウフフフフ」凄絶な冷笑が浮かんだ。「明日になれば、私のうんちを食べるんだから。私のうんちを食べて人間廃業するんだからね。今度月曜にみんなに会う時は、うんちを食べた男、あ、違うわね、もう人間じゃないんだから、ククククク、私たちの便器に転落した、人間便器に生まれ変わっているんだものね。アハハハハッアハハハハハッ!」ひいいいい、そんな、そんなあああああ!慎治たちの悲鳴など、礼子には一切届かない。非情な宣告に沸き立つクラスメートを一旦鎮めると、礼子は二人に向き直った。「さあ始めなさい。まずは慎治からよ。分かっていると思うけど、ウフフフフ、許してとか止めてとか、そんな能の無い挨拶はしないでね。今どんな気分なのか、明日をどうやって迎えるつもりなのか、そして勿論、私たちのうんちを食べさせられることをどう考えているのか。ちゃんと自分の言葉で、しっかりと話すのよ。」
そ、そんな・・・そこまでやらせるの・・・うんちを食べる気分だなんて・・・そんなこと、言えるわけないじゃない・・・慎治はギリギリと音がしそうなほど奥歯を噛み締めた。何も言えない、一言でも言ったら、人格が崩壊してしまいそうだった。だが礼子が沈黙を許す訳がない。「慎治、どうしたのかな?お口が無くなっちゃったの、か・し・ら?」これだけ、たったこれだけ。鞭を振りかざすは愚か、声を荒げてすらいない。だがこれだけで慎治を震え上がらすには十二分だった。「アヒッ!ま、待ってお願い、言う、言う言う、言いますから・・・言いますから・・・」べそをかきながら慎治は口を開いた。もう止まらなかった。「ううう、うんち、うんちだなんて・・・そんなひどい、酷すぎるううう・・・ううう、みんな、みんな何とも思わないの・・・ぼ、僕たちを・・・少しは可哀想だとか気の毒とか・・・思わ・・ないの・・・」ブッ、クククッ、余りに予想通りの泣き言に失笑が漏れるのを、礼子がシイッと制した。今いいとこなんだから、静かに聞こうよ。「・・・お願い助けてよ・・・誰か、礼子さんを・・・とめてよ・・・ぼ、ぼくたちが・・・ぼくたちがこの100日、どれだけ、どれだけ苦しんだか・・・分かる?後生だから・・・ちょっとでいいから・・・想像してみてよ・・・」いい、いいわ慎治、その調子よ。礼子の全身を快感が駆け巡る。「うんちを・・・食べさせられる・・・これしか、これしか考えられない・・・ずっと、ずっとずっと泣いてたんだよ・・・夢の中でもずっと泣いてたんだよ・・・お、お願い見てこれを」バサバサと何度も髪を掻き分け、あちこちにで
きた10円ハゲを晒した。プププ、慎治禿げちゃったんだ。また笑いがもれる。
「トイレでだって・・・自分のうんちのにおい嗅いだだけで、こ、これを・・・これを食べさせられるんだなんて思っただけで・・・何度吐いちゃったことか・・・泣き崩れたことか・・・」いいよいいよ慎治、その調子!「胃に穴があきそう・・・シクシクシクシクずっとずっと痛くて、薬をいくら飲んでも全然よくならない・・・」そりゃそうよ、胃薬なんかでよくなってたまるもんですか。「夜も・・・全然眠れない・・・もう、ノイローゼだよ・・・気が狂っちゃうよ・・・」今にも大泣きしてしまいそうなのを、サルのような形相で必死に歯を食いしばって堪えながら、礼子を見上げた。「お願い・・・もう、もう十分でしょう?これだけ、これだけ僕のことを苦しめれば・・・もう十分でしょう?」フフフ、ウフフフフ礼子の心の底から笑いが込み上がってくる。来る来る来る、もうちょつとで慎治の人格、崩壊するわね。「もう十分・・・楽しんだでしょう?100日、100日も僕たちを笑いものにして、気が狂いそうになるほど苛めて・・・もう・・・十分でしょう?だから・・・だからお願い・・・うんち、うんちだけは・・・許して・・・食べさせないで・・・お願い・・・します・・・お願い・・・しますううううううう・・・」崩壊、だった。最後の最後、欠片ほどだけ残っていたプライドで、必死の思いで辛うじて保っていた自我が崩壊し始めた。一旦始まった崩壊を止める術など、あろう筈がない。いい、いけない・・・泣いちゃ・・・いけない・・・礼子さんを・・・楽しませるだけ、そんなの、そんなの・・・いや、いやいやいや・・・だが思いと裏腹に慎治の体はヒクヒクと痙攣し、嗚咽は誰の耳にもはっきりと聞き取れるようになっていく。う、ううう、ううううう・・・うえっうえっ、ひっく、うええええん・・・「い、いや、いやいやいやいや、いやだ・・・よおおおおおおっ!」遂に慎治の自我は決壊した。「い、いや、いやいやあああああっっっ!うんち、うんちなんか・・・うんちなんか、食べたくない、食べたくない食べたくない食べたくないいいいいいっっっ!」バンッ、バンバンバンッ、両手で床をバンバン叩きながら慎治は号泣していた。「いやっいやだあああああっ!うんちなんか、うんちなんか絶対食べたくないいいいっ!お願い、誰か誰か助けてっ!誰か、誰か誰かだずげでよおおおおおお!」ガッゴヅッ、額までも激しく床に打ちつけながら慎治は泣き叫んだ。大声で誰はばかることなく泣き叫んだ。だが同情も何もない、帰ってくるのは嘲笑と歓声だけだった。慎治の泣き声すら消すほどの激しさで、一斉に女の子たちの笑い声が沸きあがった。
「キャハハハハッ!慎治ったらマッジ泣き!」「バッカみたーい、泣いたって許してなんか貰えないんだよーん!」「ったく、赤ちゃんじゃあるまいし、泣けばいい
だなんて思わないでよね!」笑い声の中で、礼子は色白の美しい頬を興奮に上気させていた。いい、いいもう最高!慎治の自我を崩壊させるのって、ホント最高!パンッ、と手を叩いた。パンパンパンッ、礼子の手は意識すらせずに、リズミカルな拍手を打ち出していた。パンパンパンッ、玲子もほぼ同時に拍手を始めていた。パンパンパンパンッ・・・富美代が朝子が、そして他のクラスメートたちも合流しみんなで手を打ち鳴らす。、皆の声が合わさっていく。パンパンパンパンッ「泣ーけ!泣ーけ!」ダンダンダンッ足踏みの音も加わった。「泣ーけ!泣ーけ!」パンパンッダンダンダンッ教室全体が巨大なパーカッションとなったかのように盛り上がる。慎治たちの泣き声は格好のシンバルだ。どんなにどんなに泣いても泣いても、救いの手などどこからも差し伸べられない。降り注ぐのは嘲笑だけ、自我の崩壊さえも礼子たちへの見世物に過ぎなかった。
うえっうえっうえええええええんんんっ!涙と涎をだらだら流しながら、慎治は礼子の足に縋り付いた。「うえっうえっうううううう、れ、礼子さん、礼子さん・・・礼子さんんんん!」自分を地獄に突き落とし責め苛む美少女の足に縋り付き、ペチャペチャとその白い上履きを必死で舐めた。何かしないと気が狂いそうでいてもたってもいられなかった。許しを、慈悲を乞う方法は礼子の靴を舐め足元に縋り付くしか考えられなかった。「礼子さん・・・礼子・・・さんんんん・・・お願い・・・許して・・・うんち、うんちだけは・・・食べたくないいいい!」ジーン、と礼子の体中を快感が駆け巡る。いい、いいわ慎治、私の責めで気も狂いそうなのね。私に縋らずにはいられないのね。いいわよ慎治、心逝くまで縋りつきなさい、たっぷりと私の靴を舐めなさい。その願い、思いっきり踏み躙ってあげるから。ああもう・・・最高の気分よ。残酷な支配者の快感を礼子はたっぷりと満喫していた。
極上の音楽を楽しんでいる礼子の目に、漸く冷静さが戻った。いけないいけない、つい楽しみすぎちゃったわ。まだまだ楽しい企画を幾つも考えてあるんだもん、ここで責め潰しちゃ勿体無いわ。よーし、そろそろ次のイベントに行こうっと。「慎治、なに人の足にしがみ付いているの、邪魔よ!」邪険に足を振り払い、慎治を蹴り転がすと、床に引っ繰り返って、赤ん坊のように両手両足をジタバタさせている慎治にツカツカと歩み寄り、無造作に慎治の顔を踏み付けた。ブギュッ、礼子の上履き、白い前ゴムシューズが慎治の鼻面を真っ向から踏み潰した。グヒイッ!ブタのような悲鳴が上がった。屈辱にのた打ち回る慎治の顔面を情け容赦なく踏み躙り、礼子は無理矢理正気を取り戻させた。「慎治、何のんびり寝てるの?さっさと起きて服を脱ぎなさい。信次もよ、ほら二人ともさっさとする!」凛とした声に弾かれ、あわてて飛び起きた二人はシャツとランニングを脱ぎ捨て、鞭痕だ
らけの貧弱な上半身を曝け出した。怯えた目で盗み見る二人に礼子が言い放つ。「どうしたのよ二人とも、私は服脱ぎなさい、て言ったんだけどな。パンツも靴下も、全部脱いで裸になりなさい。」あわわわわ・・・そ、そんなあああ・・・み、みんなの見てる前で裸だなんて・・・クラスメートの、女の子たちの見ている目の前で服を府脱がされる、顔から火が出るほどの屈辱だ。だが逆らえるわけも口ごたえできるわけもない。俯きながらズボンを、パンツを脱ぐ慎治たち、貧弱な下半身が曝け出される。
「プッ、何あれ、ちっちゃーい!」「やっだーっ、ちじこまっちゃってるっ!」「慎治なによされ、お毛々も生え揃っていないだ!」滅多に見ることのできない男の性器を見た声、恥じらいや戸惑いの声などあがらない。ただただ失笑が漏れる。無理もない、余りの恐怖と屈辱に、慎治たちの一物は小さく小さく縮みあがっていた。今この場でだけのことではない。毎日毎日大量のおしっこを飲まされているのだ。普通の男が摂取することなど、絶対に有り得ないほどの量の女性ホルモンを毎日毎日摂取させられているのだ。加えてこの上なく卑屈に精神を辱められ続ける慎治たちに、攻撃的な男性ホルモンなど出るわけがない。緩慢な整形手術のようなものだ。二人の身長は入学以来、ピタリと成長が止まり、一物も同様に全く成長せず、小学生なみの小ささだった。そして発育不良とストレスから、陰毛すら殆ど生えていない惨めな有様だった。生白い股間に小さな小さな一物、余りの小ささに、クラスメートたちも性器、というインパクトなど殆どなく、幼稚園児か何かのオチンチン、といったイメージしかもてなかった。そして小学生並みの自分の分身はまさに、慎治たちの恥辱の象徴、コンプレックスの象徴だった。その最大の恥部を曝け出され、女の子たちに嘲笑われるのだ。屈辱などという言葉では生温いほどの辱めだ。顔を真っ赤にして肩を震わせる慎治たち、だが屈辱と共に耐え難い恐怖も押し寄せてくる。は、裸、裸にされた・・・裸にされた時いつも次に来るのは・・・まさか、まさか鞭ですかああ・・・震え上がる慎治を傲然と見下ろしながら、礼子が微笑んだ。「安心しなさい二人とも、鞭じゃないから。痛いことをするつもりはないわ。」「ほ、本当ですか・・・」疑心暗鬼ながらもほっとする二人に、礼子が残酷に微笑む。「そうよ慎治、本当よ。痛くなんかないわ、だってみんなで寄せ書きをするだけだもの。」
え、寄せ書き?答えは直ぐに与えられた。「そうよ慎治、こうするだけよ。」黒いマジックを握ると、礼子は慎治の前にしゃがみ込んだ。左頬にマジックを伸ばす。「ヒッ、何するの」思わず体を逸らそうとした瞬間、礼子の鋭い叱責が飛んだ。「動かないでよ、書きにくいじゃない!」ビクッと凍りつく慎治の頬に、礼子は太いマジックを走らせた。鼻から眉間、そして口の回りとマジックを走らせて楕円
形を描き、更にその上部を半円状に塗った。慎治の顔面に描かれたその模様は、和式便器、口がそのまま排泄物の受け口となる、和式便器に他ならなかった。そして額に大きく、「人間便器」と書き込んだ。ドッと笑いが漏れる。続いて細マジックに持ち替え、左頬に筆を走らせる。「いっぱい食べてね 礼子」OKOK,いい出来。「よーし慎治、サインよ、口を開けて。」大きく口を開かせ、サイン代わりに唾を吐き込んだ。続いて、マジックを受け取った玲子が右頬に書き込む。「たくさんあげるね 玲子」ペッ!続いて富美代が、礼子の下に筆を伸ばす。「しっかり食べてね 富美代」ペッ!朝子も玲子の下に書き込む。「ちゃんと味わってね 朝子」ペッ!アハハハハッ!楽しそうに笑った四人の美神は、続いて信次の顔も便器と寄せ書きで彩っていく。「よーし、さあみんなにも寄せ書きして貰いなさい。そうね、ちょっと書きにくそうだから二人とも、横になりなさい。」肩を邪険に蹴り二人を寝かせると、礼子たちは二人の鳩尾あたりに大きく書き込んだ。祝人間便器転落決定回りを赤いカール模様で囲み、心得たように順番を待つ和枝と真弓にマジックを手渡した。残酷な笑い声を上げながら、クラスメートは順繰りに慎治たちの体に寄せ書きを書き込んでいく。「便器転落おめでとう!」「目指せ完食!」「ベンキマーン!」「ばっちいばっちい」「お口は便器」「感想楽しみにしてるね」「いい便器に生まれ変わるのよ」・・・酷い侮辱を一人一人書き込み、そしてサイン代わりに一杯に開かされた口に唾を吐き込んでいく。うう、ううう、ううううう・・・胸を、腹をマジックが走る感触に続いて口に唾が吐き込まれる。汚辱の唾をぐっと飲み込むと、直ぐ次の寄せ書きが始まる。
無限とも思える恥辱の時間が経っていく。「よーしいいわよ、二人とも正座。」礼子の声にのろのろと起き上がる慎治たち。「ウフフフいい出来、二人とも自分の体、見てごらん。」見たくないよそんなもの!怒りを堪えながら下を見る。ううううう、酷い・・・胸から腹まで、体の全てが侮蔑の言葉で覆われていた。「ほら顔も見せてあげる。」礼子が顔の前に鏡を突きつけた。便器マークを大きく書かれた顔、礼子たち四人の刻印が刻まれた顔、悲惨な現実が二人に突き付けられる。余りの悔しさに、二人の頬を涙が伝う。「OK,それじゃ記念撮影行こうか。」二人を中心に、様々な組み合わせで写真が取られる。転落の証拠写真、一生残る汚辱の記念だ。もうどうにでもして・・・慎治は心の中で悪態をついた。ここまで落とせば・・・さぞ満足でしょうね・・・だが礼子の責めはまだまだ終わりではない。残酷な企みにかけては四人の中でも随一の礼子、その礼子が腕によりをかけ、100日をかけて知恵を絞った残酷の宴だ。慎治の想像もつかない責めは、まだ漸く前半戦が終わったに過ぎないのだ。「はーい、じゃあみんな、場所を変えようね
!」既に次の責めを知っているクラスメートがはしゃぎながら、教室を出て行く。慎治たちも礼子たちに首輪を引かれ、引き立てられていく。「ひっひいいいい・・・まだ、まだ苛めるんですか・・・一体、どこに連れてく気なの・・・」泣きそうな声を出す慎治を礼子が嘲笑った。「どこ行くのって、分かんないの慎治?バッカねえ。慎治たちが連れてかれる所なんて、お便所以外にないでしょう?」
クラス中の女の子に駆り立てられるように、トイレ、慎治たちにとってはお馴染みの、礼子たちのおしっこを毎日毎日飲まされている女子トイレへと休む間も無く引き立てられていった。途中で睦や輝代、志津子や奈々絵といった合気道部、空手部の面々も加わり総勢30人にも膨れ上がった一行は、大はしゃぎで目的地に到着した。「さあ慎治、ここで慎治に、私たちからスペシャルプレゼントをあげるわ。」トイレの中央に二人を正座させ、礼子は満面の笑みで言い放った。「ひいいいいっ、い、一体何を、あ、あうっ、まさか、まさかみんなで・・・鞭ですかあああっ!」「あら慎治、心配いらないわ、痛いことなんかしないわよ。それどころかね、とーっても、いいものをあげるだけよ。ウフフフフ、古今東西、死刑囚には最期の晩餐で好きなものを食べさせてあげることに決まっているでしょう?だからね、慎治たちにも最期の晩餐を用意してあげたのよ。フフフフフ、二人のだーいすきなものを、たっぷりとね。」ツッと礼子は並んだ個室、いつも慎治たちが便器にされる個室の一つ手前を指差した。「あそこに用意してあるわ。さあ取っていらっしゃい。」不安に怯えながら二人は左右の個室に向かった。そこにはクラスメートたちから飲まされた時のように、踏み台が用意されていた。そして踏み台の周囲を囲むように黒い布が張られている。その中央に、何かがあった。な、何だろう・・・よく見るとそれは、プラスチックの大きなボウルのようだった。「慎治、そこにボウルがあるでしょう?それを持ってきて。中を溢しでもしたら、承知しないわよ!」礼子の凛とした声が響く。ヒッ!弾かれたように慎治は幕を外し、ボウルを持ち上げた。大きなボウルの中にはなみなみと液体が満たされていた。そして持ち上げた瞬間、プーンと異臭が鼻をついた。強烈なアンモニア臭、こ、これは・・・お、おしっこ、おしっこだあああっ!思わずボウルを放り投げそうになる慎治、だがつい今しがたの礼子の警告が、その手を凍りつかせる。重いボウルを捧げ持つようにして、膝立ちで二人はトイレの中央に戻った。顎を縁にぴったりと密着させられ、正座を命じられる。鼻のすぐ下から、濃厚な尿臭が立ち込める。
「ウフフフフ慎治、それが何か、もう説明はいらないわよね?そう、それはおしっこ、私たちみんなの、おしっこよ。慎治たちの人間として最期の思い出になる、最期の晩餐だものね。みんなで心をこめて用意したのよ。」礼子の
美瞳が残酷に輝く。「朝からみんなでね、そのボウルにおしっこをためていったのよ。慎治と信次、それぞれのボウルに一回ずつ、おしっこしてあげたのよ。ウフフフフ、もちろん私や玲子のおしっこも入っているわよ。どう、嬉しい?クラスみんなの、ううん、睦や志津子たちも入れて、私たちみんなの、心のこもったプレゼントよ。」うう、ううう・・・慎治の呻き声が漏れる。そう言えば確かに、今日は何か、礼子さんたちにおしっこ飲まされるのが少し、少なかったような気がしてたけど・・・こんなこと、こんなとこに貯めてたなんて・・・この場を埋め尽くした30人の美少女が二人のボウルに一回ずつ排泄したおしっこ、3リットルを優に超えるその量は、ずしりとした重みを二人の腕に伝えていた。時間がたち、発酵してより濃厚となった尿臭は、いつも飲まされている礼子たちのおしっこの、何十倍も強烈な悪臭となっていた。30人に達する女の子達の悪意と侮蔑がボウルに満ち満ちていた。あうううう、ち、ちくしょうううう、みんなして、みんなして僕のことをバカにしやがって!!!汚辱のボウルを礼子目掛けて投げつけてやりたかった。富美代にもその中身をぶちまけてやりたかった。だがそんなこと、出来よう筈がない。ち、畜生・・・飲めば・・・いいんでしょう・・・だが礼子の責めが、それほど単純な訳がない。
「慎治、覚悟はできた?だけどね、物事には順番っていうものがあるわ。最期の晩餐、召し上がる前に、最後の仕上げをしてあげる。」「そ、そんな・・・し、仕上げって・・・」礼子の満面に、冷酷な笑いが広がる。「おしっこブレンドだけだなんて寂しいでしょう?トッピングしてあげる。」跪かせた慎治の前に礼子が、信次の前には玲子が仁王立ちになる。「さあ、だーいすきな、唾トッピングよ、ペッ!」口中一杯に貯めた唾をボウルにピチャッと吐き込んだ。黄色い液体の真ん中に、白い泡の島が浮かぶ。「アハハハハッ!私からの餞別よ、いい便器になるのよ、ペッ!」続いて満面に優越と侮蔑を浮かべながら、鼻先に思いっ切り唾を吐き掛けた。ピチャッと炸裂した唾が顔を伝う。それを拭う暇すらなく、富美代が立ちはだかる。「ウフフフフ、さようなら慎治、ペッ、ペッ!」富美代の唾がボウルと額に吐き掛けられる。そして和枝、陽子・・・次々とクラスメートが別れの唾を吐き掛けていく。女の子の唾、毎日毎日吐き掛けられているが、それは決して慣れることのできない、汚辱と屈辱の象徴だった。得意げに立ちはだかる女の子の唇から吐き出される唾、その唾が自分に飛んでくるのを為す術もなく見つめる自分。この上ない屈辱、身悶えるほどの屈辱だ。それを30人に、クラスメート全員に、合気道部・空手部の同期の女の子全員にやられるのだ。例えようもないほどの屈辱だ。
吐き掛けられた唾は、それでお役御免ではなかった。ボウルに吐き込まれた唾はあちこちで白い島とな
っていたが、やがてその島と島は触れ合いつながり、一つの巨大な大陸と化していく。顔に吐き掛けられた唾も、顎を伝ってボウルに流れ込んでいく。毎日毎日吐き掛けられる唾、毎日毎日繰り返し繰り返し刻みつけられる恥辱、増殖しマグマのように溜まり膨れ上がっていく慎治たちのトラウマの象徴であるかのように、唾の大陸は意志のある生き物のように成長していく。最後の一人、慎治のボウルには玲子が、信次には礼子が唾を吐き込んだ時、二人のボウルは一面、白く泡立つ唾に覆い隠されていた。透明なボウル越に見える、黄褐色のおしっこの表面だけが白く覆われ、一見ビールみたいだった。だがその液体はビールなどとは比べるべくもない、屈辱のみを味合わせる汚辱の液体だった。震える手で大量のおしっこを捧げ持ち、恐怖と屈辱とやり場の無い怒りに全身を痙攣させる慎治。そんな慎治を見下ろす時間こそ、礼子がこよなく愛する一時だ。そんな慎治を更なる地獄に突き落とす、自分のたった一言、それだけで鞭も何も使わず、言葉すら荒げずに他人を地獄に突き落とせる。堪らない優越感を満喫できる瞬間だ。礼子の苛め心が青白い炎をあげて燃え上がる。
「さあ慎治、最期の晩餐、心逝くまで召し上がれ。ウフフフフ、私たちみんなが、心をこめて作ってあげた晩餐だからね、一滴残さず飲み干すのよ。」ひ、ひどい、あんまりだ・・・泣きながら二人はボウルを傾けていく。一センチまた一センチ、汚辱のおしっこが近付くたびに、臭いがきつくなる。やがてビチャッと唇が触れた。ううう冷たい・・・未だ3月、暖房も無いトイレは肌寒さが残る。そこで排泄された最初のおしっこは、既に7時間以上も冷気に晒されているのだ、冷水のように冷たい。それでいて、臭いはいつも飲まされているおしっこ、口に直接注がれるおしっこより遥かにきつかった。発酵し饐えた臭いと強烈なアンモニア臭、いかにも体に悪そうな臭いだ。誰のおしっこなのかもわからないその液体を、必死で一口目を飲み込む。ゴグッ・・・唾とおしっこが体に流れ込んでくる。冷え切った臭い液体が喉を伝い胃に流れ込んでいく。う、うう、ううう・・・ま、まずい・・・まずいいいいい・・・グビッグビッゴグッ・・・慎治は必死で飲み続けた。だが30人分のおしっこは半端な量ではない。飲んでも飲んでも減らない。半分も飲めないうちに、慎治の腹は膨れ上がっていた。「ぐふぃいいい、もう・・・飲めないよう・・・」「あら慎治、そんなこと言うの?私たちが心を込めて用意してあげた最期の晩餐が、美味しくないとでも言うの?どういうつもりなのかしら、?あ、そうか、冷めちゃって飲みにくいのね。じゃあ飲みやすいようにあっためてあげようか?これから私たちみんなで、追加のおしっこ入れて温めてあげようか?」ひいいいいっ、そんな追加だなんて、お腹が破裂しちゃうううううう!口にホースを突っ込まれるカエルのように、
おしっこでお腹を破裂させられのた打ち回る自分の姿がリアルに浮かぶ。「い、いやあああああっ、の、飲みます飲みますううう!」二人は必死で飲み続けた。腹はパンパンに膨れ上がり、喉までおしっこが込み上がってくるようだ。3リットルのおしっこ一気、屈辱を味あわせるというレベルを遥かに超え、水責め拷問に近いほどの苦しさだ。舌も喉も、口の中全てが、味覚と嗅覚全てが、クラスメートのおしっこに染め尽くされていく。20分近い時間をかけ、死ぬ思いで二人は漸く、汚辱の液体を飲み干した。
「キャハハハハッ!」「飲んだ飲んだ、よく飲み干したわね!」「さっすがお便器!」歓声がトイレに響く。満足そうに見ていた礼子の瞳が悪戯っぽく輝く。「よしよし慎治、いい子で飲んだから、ご褒美あげる。大丈夫、痛くも何ともないからさ。」つかつかと隅の掃除用具入れに近づいた礼子は、中からモップを取り出した。昼休みに掃除に使われたモップは、絞られてはいるもののまだまだ相当に湿気ている。よしよし、いい感じじゃない。生贄のもとに戻った礼子が命じる。「慎治、みんなの唾が未だ乾いてないわね。ご褒美に拭いてあげる。そこに寝なさい。」え、こ、ここトイレ、トイレだよ・・・慎治が言うまもなく、肩を突かれ床に仰向けに寝かされる怯える慎治を跨ぎ、礼子が仁王立ちになる。「ウフフフ慎治、きれいにしてあげるね。」ペチャッ、モップの穂先が慎治の顔面を捉える。「いぎいいいいいっっっ」押し殺した悲鳴が漏れた。生乾きのモップは使い古された雑巾の臭い、雑菌たっぷりの悪臭と不快感たっぷりの冷たさで慎治の顔面を穢していく。「あうっあううううっ、く、ぐざいいいいいいっ!」「アハハハハハッ!何言ってるのよ慎治、唾拭いてあげてるんじゃない、感謝してよ!ほら、ほらっ!ほらほらほらっ!」笑いながら礼子は慎治の顔を蹂躙し続けた。「礼子、これもあるわよ!」振り向くと玲子が、先端に黒い吸盤型のゴムがついた棒を差し出していた。「トイレ掃除だったら、やっぱこれでしょう?」「あっ、キュッポンだ!」そう、玲子が差し出したのはトイレ掃除の代名詞とも言うべき道具、便器の詰まりを除去するための用具だった。トイレ掃除専用の、トイレでしか使われない清掃具、まさに慎治を苛めるに相応しい責め具だった。
「さっすが玲子、気が利くジャン!」キュッポンを受け取った礼子は、先端のゴムを慎治の顔面に押し付ける。「あうっあうううう、や、やめてそれだけは・・・お願い、僕の、僕の顔は・・・便器じゃないいいい・・・」ゾクゾクする興奮に礼子は上気していた。「アハハハハッ!何バカ言ってるのよ慎治、慎治は私の・・・便器に決まってるでしょう!ほらっ、ほーらほらほらほらっ!」グッと体重を腕にかけ、続いて引っ張りあげる。ギュッと空気がゴム吸盤から抜ける音、続いてポンッとゴムが戻り、空気が入る音が響いた。「キャハハハハハッ
!聞こえた聞こえた!」「いったよね、キュッポンッていってるよね!」歓声が響いた。興奮しきった礼子は何度も何度も吸盤を押し付けては引き抜き続けた。キュッ、ポンッ、ギュッ、ポンッ慎治の顔が愉快な音を立てる。「ひっひいっひいいいいいいっ!」顔面をトイレ掃除される、凄まじい屈辱に慎治は情けない悲鳴を上げ続けた。続いて信次の顔面も、玲子の手でトイレ掃除されていく。屈辱の掃除タイムが終った時、二人の顔面にはくっきりと赤い輪が刻まれていた。
「ああもう最高!じゃあさ、そろそろ記念撮影させてよ、慎治が礼子のお便器になってるとこをさ!」カメラを構えた富美代が弾んだ声をあげた。「いいよ、じゃあ・・・まずはこうかな?」呆然としている慎治の顔を跨ぎ、礼子は悠然としゃがみこんだ。慎治の視界全てが礼子の紺のスカートに覆いつくされる。「ウフフフフ、明日はたっぷりとこうしてあげるからね!」組み敷く者と組み敷かれる者、強烈な構図に皆のシャッターが次々と鳴る。「OK,じゃあ次のポーズよ!」慎治を正座させ直ぐ前に後ろ向きに立ち、礼子は命じた。「慎治、お尻にキスしてよ。」くうううう、そこまで・・・止まるところを知らない礼子の恥辱責めに泣きながら、慎治は礼子のスカートに、尻の割れ目を探るように顔を押し付けた。「なーによ慎治ったら!礼子のお尻の匂い嗅いでるみたい!」朝子が手を叩いて笑っていた。「もう慎治ったら!それってセクハラよ!」富美代も笑っている。「ほんとよねえ。慎治ったら変態なんだからもう!そんなに私のお尻が好きなの?」礼子は残酷な笑いを慎治に浴びせかける。早く答えてよね、私を喜ばせる答えをね。慎治にもその意は分かる。分かるだけに・・・悔しい。はらわたが煮えくり返る思いで答えた。「は、はい・・・好き、です・・・礼子さんの・・・お尻が・・・大好き・・・です・・・」ドハアッ!トイレが大爆笑に包まれた。「アッハッハッハッハッ!そんなにお尻が好きなの、よーし、じゃあ今日は慎治の人生最期の日だし、特別大サービスで、慎治のだーいすきなこと、させてあげる!」
ツッとスカートの後ろ裾をめくると、礼子は慎治の頭を自分のスカートの中に招き寄せた。「あうっ!」スカートの中、薄暗い空間で慎治は礼子の純白のパンティ、その肛門の部分に正確に鼻を埋めさせられた。「グウップフウウウウウッ!」押しつぶされた、ブタのような悲鳴が響く。「アハハハハッ!ブタちゃんブタちゃん、私のお尻に埋まって幸せだね!」
嘲りの中、慎治はあの匂いをたっぷりと嗅がされていた。濃厚な、生命力に満ち溢れた匂い、オスの本能を掻き立てるその芳香は慎治にとって、恐怖と苦痛の記憶に直結する香りだ。窒息責めの時、おしっこ責めの時にたっぷりと嗅がされるあの匂い、礼子の花芯が、しとど濡れ興奮しきった秘所が発する芳香だ。礼子さん・・・興奮してる、僕を苛めて、こんなに辱めて
・・・楽しんでる、心の底から楽しんで・・・興奮してる・・・ひ、ひどい、ひどすぎるよ・・・自分が気持ちよくなるために、ぼくをここまで・・・苛めるなんて!!!スカートの中、慎治は肩を震わせながら涙をボロボロと溢していた。
礼子の全身は、慎治の精神を徹底的に陵辱する快感に沸き立っていた。まだよ慎治、こんな30人掛かりの苛めなんて滅多にセットできないんだからさ、まだまだ許してあげない。一生の記念を刻んであげるからね。両手をあげてはしゃぐクラスメートを鎮めると、礼子は弾んだ声で提案した。「よーしみんな、折角だからさ、一人一人記念撮影しとこう!こうやってグッドガール・コレクションでさ!」言い終わると同時に礼子は両足を揃えて慎治の顔面に飛び乗った。「グッギュウッ」礼子の全体重を顔面にかけられた慎治の悲鳴が漏れる。踏まれた鼻や額も勿論痛い、だが硬いコンクリートに直に横たわっている後頭部はもっと痛い。くるみ割りのように、今にも頭がパキャッと音を立てて砕けてしまいそうだ。この上なく魅力的な笑顔でピースサインを作る礼子に、次々とシャッターが切られる。続いて富美代が乗りピッとサインを極める。そして和枝以下が続く。礼子たち以外は流石に乗り慣れていないため、横に立った礼子の手を片手でつないでバランスを保つが、それでも全員楽しそうに思い思いのポーズを極めて記念撮影を楽しむ。そして最後の二人、朝子と玲子、顔面に乗り慣れた二人が見事なポーズを極めた。全員が一巡し次の生け贄は・・・信次だ。
必死で自分に累が及ばないように祈っていた信次の儚い願いは、いとも簡単に踏み躙られる。「ウフフフフ信次,お・ま・た・せ、次は・・・信次の番よ。」頬を踏み躙りながら玲子が笑う。「慎治と同じポーズじゃ、踏み台君としても芸が無くて寂しいでしょう?ポーズを変えてあげる。」玲子は笑いながら胸に右足を乗せ、片足で立ち上がるとすかさず左足で口から鼻を踏み潰した。顔と体への仁王立ち、まさに踏む者と踏まれる者との対比だ。足の下でもがく信次を楽しみながら、悠然と顔をあげた玲子がピッと伸ばした左手の親指をあげた。「アハハハハいいじゃん玲子、こっちのポーズも楽しいよね!」はしゃぎながら朝子が続く。そして真弓以下も思い思いのポーズを極めた。両足を開く分バランスが取り易く、普段顔面に乗り慣れないクラスメートでもこのポーズなら、支えてもらわないでもしっかりと乗れた。顔と体に体重が分散される分、苦痛だけは信次の方が未だ軽い。だがその分、信次は自分の顔に、体にクラスメートが仁王立ちになるのを真下から仰ぎ見さされていた。次々と女の子の白い上履きが顔面を蹂躙していく。誰一人、可哀想だとも気の毒にとも思わずに、嬉々として顔を、胸を踏み付け楽しそうにポーズを取る。真下からだから、時折踏み躙るクラスメートのスカートの中が垣間見える。だが誰一人として、そ
れを恥じらいもしないし気にもしない。当然のことだ、パンティを見られて恥ずかしい、と思うのは、相手が自分と同じ人間の場合だけだ。足元を這う虫けらが何を見ているかなど、気になるわけがない。そう思われているのが、信次にもよくわかる。苦痛に少し余裕がある分、余計にこの屈辱は身にしみる。その屈辱に泣きながら踏み躙られドアマットと化した我が身の運命をのろい続けていた。
苦痛と屈辱のミックスジュースだった。乗られる時降りられる時、ゴリゴリと頭をコンクリートに擦り付けられ、酷い痛みだ。乗られている時の、割れるような頭の痛さも耐え難い。だがそれでも・・・それでも慎治たちは必死で耐えていた。それしかできない、それしかできないのだ。動けば、誰か一人でも落とせば礼子さんたちに酷い罰を与えられる、血が出るまで鞭打たれる・・・何も言われなくとも明らかな現実。涙を流しながら、この地獄に耐えるしかなかった。聖華の美少女たちが満足するまで、次の責めに移ってくれるまで・・・30人、気の遠くなるような踏み躙りが漸く終った時、二人の顔は無残に腫れ上がっていた。
ハアッハアッハアアアアッ、礼子が興奮の熱い吐息を漏らした。玲子の大きな瞳も快感に潤っている。富美代の色白の頬もほんのりと紅潮し、朝子の蠱惑的な唇もしっとりと濡れていた。ああ最高、最高のパーティーね。慎治、もう処刑された気分でしょう?もう・・・これ以上の辱めなんて、考えようがないでしょう?だけど・・・まだまだこれは前夜祭、本番は・・・私の便器になるのは・・・明日なんだからね!満足しきった表情で、四人の女神は頷きあった。よーし、じゃあもう遅いし、今日はそろそろ締めにしようか!「よーし、じゃあみんな、そろそろ仕上げと逝こう!」パンパンッと礼子が手を叩いた。仕上げ?どうするのかな、未だ人間の慎治たちとの最期のお別れ、どんな締めにするのかな。期待の眼差しが礼子に集中する。「仕上げは勿論・・・唾よ。でもいつもと同じように顔に吐き掛けるだけじゃ物足りないでしょう?今日は折角30人もいるんだし、一つ豪勢に行こうよ!みんな二人の周りに並んで。」慎治たちを互い違いに、仰向けに寝かせると礼子は、二人の周りにぐるりと円を作って取り囲んだ。
「さあどうするか、分かるかな?そう、今日は顔だけじゃなくて体にも、頭の天辺から爪先まで、全身隈なく唾を吐き掛けてやろうよ!これだけ沢山いるんだもん、唾の雨を降らせてあげる。ウフフフフ、そう二人とも全身唾塗れの・・・唾人形にしてやろう!」キヤハハッ、楽しそう!歓声があがる。「さあいいみんな、じゃあいっくよおっ、ペッ!」ペッベップッデュッブップウッペッベップッデュッブップウッ・・・無数の唾を吐く音が響く。幾つもの唾吐き音が重なり連なり、狂想曲を奏でる。ベチャピチャビチャペチャッ・・・二人の顔に胸に腹に脚に腕に、間断なく唾が降り注ぐ。
唾を吐き慣れたクラスメートたちは二人を取り囲んだまま巧みに唾を吐きかける。わざわざ顔を慎治たちの体の上に差し出す必要などない。思う存分狙った場所に吐き掛ける。真上を向かされた二人には、責め手のクラスメートの顔を仰ぎ見ることすら殆どできない。唾で白く塗り潰された視界に映るものはたった一つ、唾だけ。ただただ唾、それだけしか映らない。後から後から間断なく降り注ぐ。右から左から上から下から、360度全方位から隈なく降り注ぐ。裸にされているため、顔だけではなく胸も腹も脚も腕も、全身の皮膚が唾に蹂躙されていくのを、延々と味合わされる。カアッンッンンンッケホッウ、ウンッ、痰を切って吐き掛けるクラスメートもいる。ベトッピトッダラッヌルッ・・・全身を覆う唾は生き物のように動き、全身のあちこちに池と川をつくって流れ貯まる。
「アッアフッヒッ・・・」微かな悲鳴を上げることすらままならない。僅かでも口をあければ、そこにすかさず誰かの唾が着弾する。あ、ああ、あああああ・・・先ほどおしっこと共に大量に飲まされた唾、そして今全身を覆う唾。二人の体の中から外から、クラスメートの唾が責め立てる。息をすることすらままならない。鼻の下に溜まった唾を半ば吸い込むかのようにしか、呼吸すらできない。口をほんの半開きにしてしか、空気は入ってこない。集中豪雨のような唾、全身の皮膚を責め苛む唾が、まるで強力な溶解液のようだ。魔鬼雨、身も心も全てをどろどろに溶かし蹂躙しつくす魔鬼雨のように、唾は際限なく降り注ぎ二人を辱める。礼子富美代玲子朝子を始めとするクラスメートたち、殆どは難関の入試と厳しい顔採用をパスした、才色兼備の美少女たちだ。知性と美貌の両方に恵まれ、十分な経済力のある両親に大事に育てられた品の良い美少女たち。普通であれば唾を吐くことなど、考え付きもしない美少女たち。その美少女たちが唾の雨を降らせているのだ。侮蔑と優越感と、そして単純明快な快感と。はしゃぎながらおおいに唾吐きを楽しんでいる。その下で限りなく惨めな自分。惨め、余りにも惨めだ。そしてこの場を支配しているのは紛れもなく礼子たち、残酷な四人の女神だ。様々な苛めの中でもことさら唾責めが大好きな女神たち。その女神が指揮する唾地獄。放射能まみれの黒い雨よりも人間を無残に腐らせる、地獄の白い雨だ。おそらくどんな惨めな苛められっ子よりも多く、一生を通じてでもこれだけの唾を吐き掛けられた人間など、およそこの世にいないだろうと思うほど、それ程の凄まじい量の唾を吐き掛けられているのだ。まさに人間廃業する二人、うんちを食べさせられ人間便器に貶められる二人に相応しい、最期の別れの責めだった。率先して唾を吐き掛け続けていた礼子の涼しげな美貌にも、漸く満足の笑顔が浮かんできた。「よーし、止めの一撃行こう!」全員がクチュクチュと唇を動かし、唾を溜める。「せーの、ベッ
!ペッ!」最大量の唾がビチャベチャビチャッと二人の顔に降り注ぐ。
やったね、と満足し興奮したクラスメートを見回した礼子が命じた。「よし、二人とも、立っていいわよ。」漸くの許しに、慎治たちはフラフラと立ち上がった。頭の天辺から爪先まで、全身どこも隈なく唾塗れだ。顔を体を最早誰が吐き掛けたとも分からぬ唾が伝い、滴っている。「アハハハハッ!慎治ったらもう全身唾だらけじゃない、怪人唾男、かしら?」嘲る礼子、「いいね、怪奇唾人間、なんてのもどう?」玲子も笑っている。「もう、二人とも怪人だ怪奇だ、て可哀想よ。せめて可愛く、唾人形、位にしたら?」富美代も笑っている。「あははははっ、そうねその方が未だ信次も嬉しいんじゃない?唾的君とかさ。」朝子も楽しげに笑っていた。嘲りと興奮の笑い、満足しきった30人の女の子、クラスメートの輪の中で、たった二人の男は肩を震わせながら、その卑屈な精神を象徴するかのように全身を小さくすぼめて泣いていた。パンパン、と礼子が手を叩いた。「よーしみんな、今日はここまで、そろそろ帰ろう。それと」哀れな死刑囚に、ゾクリとするような冷笑を投げかける。「二人とも明日は、いつもより集合時間、少し早めよ。9時に集合。ウフフフフ、遅れずに来るのよ。私たちの・・・うんちを食べるためにね!」ドッと女子トイレが沸き立った。そう、今日はあくまで前夜祭、死刑囚への最期の晩餐に過ぎないのだ。本番は、本当の責め苦は未だ始まってもいないのだった。
皆さん遠い過去の記憶かと思いますが、文化祭の前夜祭をご記憶でしょうか。いよいよ明日から始まるハレの日を前にした、準備に追われ疲れているのに妙に高揚した気分を。PART2は、いよいよ人間便器の刑を執行する礼子たちの楽しい前夜祭、そして慎治たちの地獄巡りの3丁目です。
「レイコとシンジ 予告された殺人の記録 PART 2」
慎治たちの屈辱は果てしなく続いた。毎朝更新させられる、自らの死へ、人間便器への転落のカウントダウン。迫りくる恐怖と、そしてその恐怖が現実となるまで、この苦痛は果てしなく続くという絶望。恐怖が終わるのはより大きな、究極の苦痛が訪れるその日以外にない、という二重の苦痛。震えながら、心の底から助けを、救いの手を求めていた。だがそんなもの、現れる筈がない。憔悴しきった顔の慎治たちの頭には10円ハゲがあちこちにでき、若白髪まで出始めていた。15歳、まだ15歳とは到底信じられないほどの老け込みようだった。そんな二人を礼子たちは情け容赦なく責め続けた。人間便器転落へのカウントダウンを命じたからといって、他の責めを免除した訳ではない。気の向くままに鞭でブーツで、窒息責めで責め続け泣き叫ばせ、地獄を味合わせ続けた。永久とも思える苦痛の中、本物の地獄と一つだけ違うことがあった。そう、黒板の数字だけは確実に減り続けていたのだ。90台から80台
へ、そして70台へと・・・慎治たちは何度も何度も、数え切れない位哀願し続けた。お願い許して・・・どうかどうか・・・うんち、うんちだけは許してください・・・なんでもするからうんちだけは・・・100回、1000回、いやもっとだろう。寝ても覚めても、片時も頭の中心から離れない恐怖。礼子のお尻の下に敷かれ、迫り来るうんちに涙を流し、悶え苦しむ自分の姿に居ても立ってもいられなかった。ひたすらひたすら礼子たちに許しを請い続ける二人。だが返答は冷笑と鞭だけだった。クリスマス、正月、そしてバレンタインと礼子を始めとするクラスメートが楽しいイベントを満喫する中、いつしか数字は10台へと突入していた。そして3月に入り春の気配が急速に高まり、教室中どことなく明るい雰囲気に包まれるのと同時に、数字は遂に一桁へと切り替わった。
「うう、ううう・・・」震える手で慎治はその日の朝、黒板に向かっていた。9・・・9・・・その後にもその前にも、何も書けない。何も付け加えられない。冷酷な時の刻みは春の訪れと共に、慎治たちに破滅の訪れをも告げていた。お願い止まって、もう・・・減らないで・・・だがそんな願いが叶えられるわけがない。そして3月8日の木曜日、いよいよ数字は1となった。呆然と、何も考えられずに夢遊病者のようにふらつく慎治たち。あっという間に放課後となり、お仕置部屋から帰ることを漸く許されたとき、礼子が明るい声を投げかけた。「さあ慎治、いよいよ明日ね。明日でカウントダウン・・・とうとうゼロね!ああ待ち遠しかった。立案者の私が言うのも何なんだけどさ、この100日、ほっんとううに、待ち遠しかったわよ。ウフフフフ、慎治はどう?待ち遠しかった?それとも、早く食べたかった?ウフフフフ、早く食べさせられて、楽になりたかったでしょう?」ポロポロと慎治の目から涙が溢れた。「そ、そんな・・・そんなあああ・・・た、食べたいだなんてそんなあああ・・・うんちなんて、うんちなんて・・・ひっく、ぐすっ・・・」啜り泣きながら、最期の願いを込めて哀願した。「絶対に・・・絶対に食べたくない、食べたくないよおお・・・お願い、お願いだから・・・許してください・・・それだけは・・・それだけは・・・」慎治の涙ながらの哀願ほど、礼子を楽しませるものはない。理知的な美貌を残酷に輝かせながら、礼子は傲然と言い放った。「ウフフフフ慎治、今更何言ってるのよ。これだけ楽しみにしてたイベントよ。これだけ引っ張って・・・今更許す訳がないでしょう?ウフフフフ、楽しみにしててね。人間便器の刑、しっかり刑場も確保したし、どうやって死刑執行するか、腕によりをかけてじーっくりと考えてあるからね。」「あひいいいい・・・そんな、そんなあああああ・・・」「ま、人間便器になるのは明日じゃないんだから、兎に角それだけは確かなことよ。ウフフフフ」氷のような冷笑が礼子を彩
る。「明日はみんなに最期の別れを告げる日。慎治が人間である最期の日なんだからね。特別のお楽しみを用意しといてあげる。慎治君を弔う会、人間廃業記念パーティーよ。楽しみにしといてね、主役はもっちろん慎治よ。ウフフフフ、盛大に祝ってあげるからね!そして明日が終わって週末あけたら・・・フフフフフ,月曜には生まれ変わった慎治、人間便器・矢作慎治としてみんなの前に、その姿を晒すんだからね。アハハハハッ!私たちにうんちを食べさせられた、惨めな惨めなその姿をね!アハハハハッアハハハハハッ!」
その晩、慎治は一睡もできずに悶々と身悶えていた。人間便器・・・その言葉が、礼子の声だけが何十回何百回となく頭の中で響いていた。眠れぬままに夜は明け、いつもの朝、地獄の始まりを告げる朝が来た。憔悴しきった慎治の顔を見ても、母はもう「どうしたの?」とすら聞いてくれない。穢らわしいものを見る憎々しげな視線だけを投げかけ、さっさと外へ追いやるだけだった。そして教室へ入った。真っ先に目に飛び込むのは当然、たった一つだけ。黒板に書かれた数字、後1日、という数字だけだ。くっううう・・・考え・・・ちゃ、だめ・・・震える手で黒板消しを握り、その数字を消した。そしてチョークを握り、必死の思いで手を動かした。0・・・ゼロぜろ零・・・その一文字が目から脳の奥底まで焼き付いていた、と、その瞬間、固唾を呑んで見守っていたクラスメートの歓声が響いた。「すっごーい慎治、本当に書いちゃったあっ!」「よっく自分で書けるわねえそんなもの!」「全くよねえ、いくら礼子が怖い、ていったってさ、自分の死刑宣告書にサインするようなものでしょう?」一頻り歓声が響いたところで、礼子が立ち上がり両手をあげて皆を静めた。「ま、兎に角そういうことで・・・矢作慎治君、川内信次君、二人とも・・・人間便器転落、おめでとうっ!」バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!万歳三唱の後、クラス中から唱和が起こった。「人間便器、人間便器、にっん、げっん、べっん、きっ!にっん、げっん、べっん、きっ!」「あっああっああああああっ!や、やめて、やめてえっ、やべでえええええっ!」思わず耳を塞ぎ絶叫する慎治たち、だが人間便器コールはやむ気配など全くなく、延々と続いた。ハッハッハッ・・・5分近くもコールが続いたであろうか、興奮に息を弾ませた礼子たちが漸く人間便器コールをやめた時、慎治たちは何もされていないのに床にうずくまり、泣いていた。「慎治、ほらいつまでも泣いてないで、さっさと首輪つけて正座よ。」礼子の凛とした声に、泣きじゃくりながら二人は自分の首に首輪をはめ、鎖で繋がれた犬となった。「よしよし、朝のお楽しみはここまでよ。もうすぐ先生が来るからね。」間も無くやってきた担任の若月は、未だ啜り泣いている慎治たちに目もくれずに淡々と朝のホームルームを行った。そしていつものように
授業は続き、あっという間に放課後となった。
そして放課後のホームルーム、異様な熱気に気圧されたかのように、若月はいつにも増してそそくさと連絡事項を伝達し、退室してしまった。さあいよいよね・・・待ちに待った・・・お祭りね!クラス中の視線が礼子たちに集中した。「OKOK・・・じゃあ・・・始めようか?」礼子の声にどっと教室が沸いた。「はーいみんな、じゃあ、まずはテーブルを後ろに片付けて。」机と椅子、そして教壇が片付けられ、教室前半分に広いスペースが生まれた。言うまでも無い、慎治たちの処刑場所だ。「よし慎治,二人とも服を脱いで裸になりなさい。」凛とした礼子の声に、条件反射のように二人は大急ぎで服を脱ぎ捨て、鞭跡だらけの貧弱な体を曝け出した。「よーし二人とも、教壇に正座。」礼子の声に急き立てられ、二人はクラスメートに向かって、並んで正座した。死刑台に上げられたような気分だ。クラスメートたちのいる場所、ついさっきまで自分がいた場所が、遥か遠くり手の届かない場所、自分と無関係の場所に感じられてしまい、途轍もなく惨めだった。「さあ、二人ともまずはみんなに別れのご挨拶よ。明日玲子と私のうんちを食べさせられて、人間廃業させられる二人に、せめて別れのご挨拶をさせてあげる。」にこやかに礼子が言い放った。「ウフフフフ、みんなの瞳にしっかりと焼き付けておいて貰いなさい。在りし日の自分の姿を。慎治たちの最期の姿を。だって、ウフフフフ」凄絶な冷笑が浮かんだ。「明日になれば、私のうんちを食べるんだから。私のうんちを食べて人間廃業するんだからね。今度月曜にみんなに会う時は、うんちを食べた男、あ、違うわね、もう人間じゃないんだから、ククククク、私たちの便器に転落した、人間便器に生まれ変わっているんだものね。アハハハハッアハハハハハッ!」ひいいいい、そんな、そんなあああああ!慎治たちの悲鳴など、礼子には一切届かない。非情な宣告に沸き立つクラスメートを一旦鎮めると、礼子は二人に向き直った。「さあ始めなさい。まずは慎治からよ。分かっていると思うけど、ウフフフフ、許してとか止めてとか、そんな能の無い挨拶はしないでね。今どんな気分なのか、明日をどうやって迎えるつもりなのか、そして勿論、私たちのうんちを食べさせられることをどう考えているのか。ちゃんと自分の言葉で、しっかりと話すのよ。」
そ、そんな・・・そこまでやらせるの・・・うんちを食べる気分だなんて・・・そんなこと、言えるわけないじゃない・・・慎治はギリギリと音がしそうなほど奥歯を噛み締めた。何も言えない、一言でも言ったら、人格が崩壊してしまいそうだった。だが礼子が沈黙を許す訳がない。「慎治、どうしたのかな?お口が無くなっちゃったの、か・し・ら?」これだけ、たったこれだけ。鞭を振りかざすは愚か、声を荒げてすらいない。だがこれだけで慎治を震え上がらすには十
二分だった。「アヒッ!ま、待ってお願い、言う、言う言う、言いますから・・・言いますから・・・」べそをかきながら慎治は口を開いた。もう止まらなかった。「ううう、うんち、うんちだなんて・・・そんなひどい、酷すぎるううう・・・ううう、みんな、みんな何とも思わないの・・・ぼ、僕たちを・・・少しは可哀想だとか気の毒とか・・・思わ・・ないの・・・」ブッ、クククッ、余りに予想通りの泣き言に失笑が漏れるのを、礼子がシイッと制した。今いいとこなんだから、静かに聞こうよ。「・・・お願い助けてよ・・・誰か、礼子さんを・・・とめてよ・・・ぼ、ぼくたちが・・・ぼくたちがこの100日、どれだけ、どれだけ苦しんだか・・・分かる?後生だから・・・ちょっとでいいから・・・想像してみてよ・・・」いい、いいわ慎治、その調子よ。礼子の全身を快感が駆け巡る。「うんちを・・・食べさせられる・・・これしか、これしか考えられない・・・ずっと、ずっとずっと泣いてたんだよ・・・夢の中でもずっと泣いてたんだよ・・・お、お願い見てこれを」バサバサと何度も髪を掻き分け、あちこちにできた10円ハゲを晒した。プププ、慎治禿げちゃったんだ。また笑いがもれる。
「トイレでだって・・・自分のうんちのにおい嗅いだだけで、こ、これを・・・これを食べさせられるんだなんて思っただけで・・・何度吐いちゃったことか・・・泣き崩れたことか・・・」いいよいいよ慎治、その調子!「胃に穴があきそう・・・シクシクシクシクずっとずっと痛くて、薬をいくら飲んでも全然よくならない・・・」そりゃそうよ、胃薬なんかでよくなってたまるもんですか。「夜も・・・全然眠れない・・・もう、ノイローゼだよ・・・気が狂っちゃうよ・・・」今にも大泣きしてしまいそうなのを、サルのような形相で必死に歯を食いしばって堪えながら、礼子を見上げた。「お願い・・・もう、もう十分でしょう?これだけ、これだけ僕のことを苦しめれば・・・もう十分でしょう?」フフフ、ウフフフフ礼子の心の底から笑いが込み上がってくる。来る来る来る、もうちょっとで慎治の人格、崩壊するわね。「もう十分・・・楽しんだでしょう?100日、100日も僕たちを笑いものにして、気が狂いそうになるほど苛めて・・・もう・・・十分でしょう?だから・・・だからお願い・・・うんち、うんちだけは・・・許して・・・食べさせないで・・・お願い・・・します・・・お願い・・・しますううううううう・・・」崩壊、だった。最後の最後、欠片ほどだけ残っていたプライドで、必死の思いで辛うじて保っていた自我が崩壊し始めた。一旦始まった崩壊を止める術など、あろう筈がない。いい、いけない・・・泣いちゃ・・・いけない・・・礼子さんを・・・楽しませるだけ、そんなの、そんなの・・・いや、いやいやいや・・・だが思いと裏腹に慎治の体はヒクヒクと痙攣し、嗚咽は誰の耳にもは
っきりと聞き取れるようになっていく。う、ううう、ううううう・・・うえっうえっ、ひっく、うええええん・・・「い、いや、いやいやいやいや、いやだ・・・よおおおおおおっ!」遂に慎治の自我は決壊した。「い、いや、いやいやあああああっっっ!うんち、うんちなんか・・・うんちなんか、食べたくない、食べたくない食べたくない食べたくないいいいいいっっっ!」バンッ、バンバンバンッ、両手で床をバンバン叩きながら慎治は号泣していた。「いやっいやだあああああっ!うんちなんか、うんちなんか絶対食べたくないいいいっ!お願い、誰か誰か助けてっ!誰か、誰か誰かだずげでよおおおおおお!」ガッゴヅッ、額までも激しく床に打ちつけながら慎治は泣き叫んだ。大声で誰はばかることなく泣き叫んだ。だが同情も何もない、帰ってくるのは嘲笑と歓声だけだった。慎治の泣き声すら消すほどの激しさで、一斉に女の子たちの笑い声が沸きあがった。
「キャハハハハッ!慎治ったらマッジ泣き!」「バッカみたーい、泣いたって許してなんか貰えないんだよーん!」「ったく、赤ちゃんじゃあるまいし、泣けばいいだなんて思わないでよね!」笑い声の中で、礼子は色白の美しい頬を興奮に上気させていた。いい、いいもう最高!慎治の自我を崩壊させるのって、ホント最高!パンッ、と手を叩いた。パンパンパンッ、礼子の手は意識すらせずに、リズミカルな拍手を打ち出していた。パンパンパンッ、玲子もほぼ同時に拍手を始めていた。パンパンパンパンッ・・・富美代が朝子が、そして他のクラスメートたちも合流しみんなで手を打ち鳴らす。、皆の声が合わさっていく。パンパンパンパンッ「泣ーけ!泣ーけ!」ダンダンダンッ足踏みの音も加わった。「泣ーけ!泣ーけ!」バンパンパンッダンダンダンッ教室全体が巨大なパーカッションとなったかのように盛り上がる。慎治たちの泣き声は格好のシンバルだ。どんなにどんなに泣いても泣いても、救いの手などどこからも差し伸べられない。降り注ぐのは嘲笑だけ、自我の崩壊さえも礼子たちへの見世物に過ぎなかった。
うえっうえっうえええええええんんんっ!涙と涎をだらだら流しながら、慎治は礼子の足に縋り付いた。「うえっうえっうううううう、れ、礼子さん、礼子さん・・・礼子さんんんん!」自分を地獄に突き落とし責め苛む美少女の足に縋り付き、ペチャペチャとその白い上履きを必死で舐めた。何かしないと気が狂いそうでいてもたってもいられなかった。許しを、慈悲を乞う方法は礼子の靴を舐め足元に縋り付くしか考えられなかった。「礼子さん・・・礼子・・・さんんんん・・・お願い・・・許して・・・うんち、うんちだけは・・・食べたくないいいい!」ジーン、と礼子の体中を快感が駆け巡る。いい、いいわ慎治、私の責めで気も狂いそうなのね。私に縋らずにはいられないのね。いいわよ慎治、心逝くまで縋りつきなさい、たっぷりと私の
靴を舐めなさい。その願い、思いっきり踏み躙ってあげるから。ああもう・・・最高の気分よ。残酷な支配者の快感を礼子はたっぷりと満喫していた。
極上の音楽を楽しんでいる礼子の目に、漸く冷静さが戻った。いけないいけない、つい楽しみすぎちゃったわ。まだまだ楽しい企画を幾つも考えてあるんだもん、ここで責め潰しちゃ勿体無いわ。よーし、そろそろ次のイベントに行こうっと。「慎治、なに人の足にしがみ付いているの、邪魔よ!」邪険に足を振り払い、慎治を蹴り転がすと、床に引っ繰り返って、赤ん坊のように両手両足をジタバタさせている慎治にツカツカと歩み寄り、無造作に慎治の顔を踏み付けた。ブギュッ、礼子の上履き、白い前ゴムシューズが慎治の鼻面を真っ向から踏み潰した。グヒイッ!ブタのような悲鳴が上がった。屈辱にのた打ち回る慎治の顔面を情け容赦なく踏み躙り、礼子は無理矢理正気を取り戻させた。「慎治、何のんびり寝てるの?さっさと起きて服を脱ぎなさい。信次もよ、ほら二人ともさっさとする!」凛とした声に弾かれ、あわてて飛び起きた二人はシャツとランニングを脱ぎ捨て、鞭痕だらけの貧弱な上半身を曝け出した。怯えた目で盗み見る二人に礼子が言い放つ。「どうしたのよ二人とも、私は服脱ぎなさい、て言ったんだけどな。パンツも靴下も、全部脱いで裸になりなさい。」あわわわわ・・・そ、そんなあああ・・・み、みんなの見てる前で裸だなんて・・・クラスメートの、女の子たちの見ている目の前で服を府脱がされる、顔から火が出るほどの屈辱だ。だが逆らえるわけも口ごたえできるわけもない。俯きながらズボンを、パンツを脱ぐ慎治たち、貧弱な下半身が曝け出される。
「プッ、何あれ、ちっちゃーい!」「やっだーっ、ちじこまっちゃってるっ!」「慎治なによそれ、お毛々も生え揃っていないだ!」滅多に見ることのできない男の性器を見た声。恥じらいや戸惑いの声などあがらない。ただただ失笑が漏れる。無理もない、余りの恐怖と屈辱に、慎治たちの一物は小さく小さく縮みあがっていた。今この場でだけのことではない。毎日毎日大量のおしっこを飲まされているのだ。普通の男が摂取することなど、絶対に有り得ないほどの量の女性ホルモンを毎日毎日摂取させられているのだ。加えてこの上なく卑屈に、精神を辱められ続ける慎治たちに、男性ホルモンなど出るわけがない。緩慢な整形手術のようなものだ。二人の身長は入学以来、ピタリと成長が止まり、一物も同様に全く成長せず、小学生なみの小ささだった。そして発育不良とストレスから、陰毛すら殆ど生えていない惨めな有様だった。生白い股間に小さな小さな一物、余りの小ささに、クラスメートたちも性器、というインパクトなど殆どなく、幼稚園児か何かのオチンチン、といったイメージしかもてなかった。そして小学生並みの自分の分身はまさに、慎治たちの恥辱の象徴、コンプレックスの象
徴だった。その最大の恥部を曝け出され、女の子たちに嘲笑われるのだ。屈辱などという言葉では生温いほどの辱めだ。顔を真っ赤にして肩を震わせる慎治たち、だが屈辱と共に耐え難い恐怖も押し寄せてくる。は、裸、裸にされた・・・裸にされた時いつも次に来るのは・・・まさか、まさか鞭ですかああ・・・震え上がる慎治を傲然と見下ろしながら、礼子が微笑んだ。「安心しなさい二人とも、鞭じゃないから。痛いことをするつもりはないわ。」「ほ、本当ですか・・・」疑心暗鬼ながらもほっとする二人に、礼子が残酷に微笑む。「そうよ慎治、本当よ。痛くなんかないわ、だってみんなで寄せ書きをするだけだもの。」
え、寄せ書き?答えは直ぐに与えられた。「そうよ慎治、こうするだけよ。」黒いマジックを握ると、礼子は慎治の前にしゃがみ込んだ。左頬にマジックを伸ばす。「ヒッ、何するの」思わず体を逸らそうとした瞬間、礼子の鋭い叱責が飛んだ。「動かないでよ、書きにくいじゃない!」ビクッと凍りつく慎治の頬に、礼子は太いマジックを走らせた。鼻から眉間、そして口の回りとマジックを走らせて楕円形を描き、更にその上部を半円状に塗った。慎治の顔面に描かれたその模様は、和式便器、口がそのまま排泄物の受け口となる、和式便器に他ならなかった。そして額に大きく、「人間便器」と書き込んだ。ドッと笑いが漏れる。続いて細マジックに持ち替え、左頬に筆を走らせる。「いっぱい食べてね 礼子」OKOK,いい出来。「よーし慎治、サインよ、口を開けて。」大きく口を開かせ、サイン代わりに唾を吐き込んだ。続いて、マジックを受け取った玲子が右頬に書き込む。「たくさんあげるね 玲子」ペッ!続いて富美代が、礼子の下に筆を伸ばす。「しっかり食べてね 富美代」ペッ!朝子も玲子の下に書き込む。「ちゃんと味わってね 朝子」ペッ!アハハハハッ!楽しそうに笑った四人の美神は、続いて信次の顔も便器と寄せ書きで彩っていく。「よーし、さあみんなにも寄せ書きして貰いなさい。そうね、ちょっと書きにくそうだから二人とも、横になりなさい。」肩を邪険に蹴り二人を寝かせると、礼子たちは二人の鳩尾あたりに大きく書き込んだ。祝人間便器転落決定回りを赤いカール模様で囲み、心得たように順番を待つ和枝と真弓にマジックを手渡した。残酷な笑い声を上げながら、クラスメートは順繰りに慎治たちの体に寄せ書きを書き込んでいく。「便器転落おめでとう!」「目指せ完食!」「ベンキマーン!」「ばっちいばっちい」「お口は便器」「感想楽しみにしてるね」「いい便器に生まれ変わるのよ」・・・酷い侮辱を一人一人書き込み、そしてサイン代わりに一杯に開かされた口に唾を吐き込んでいく。うう、ううう、ううううう・・・胸を、腹をマジックが走る感触に続いて口に唾が吐き込まれる。汚辱の唾をぐっと飲み込むと、直ぐ次の寄せ書きが始まる。
無限とも思える恥
辱の時間が経っていく。「よーしいいわよ、二人とも正座。」礼子の声にのろのろと起き上がる慎治たち。「ウフフフいい出来、二人とも自分の体、見てごらん。」見たくないよそんなもの!怒りを堪えながら下を見る。ううううう、酷い・・・胸から腹まで、体の全てが侮蔑の言葉で覆われていた。「ほら顔も見せてあげる。」礼子が顔の前に鏡を突きつけた。便器マークを大きく書かれた顔、礼子たち四人の刻印が刻まれた顔、悲惨な現実が二人に突き付けられる。余りの悔しさに、二人の頬を涙が伝う。「OK,それじゃ記念撮影行こうか。」二人を中心に、様々な組み合わせで写真が取られる。転落の証拠写真、一生残る汚辱の記念だ。もうどうにでもして・・・慎治は心の中で悪態をついた。ここまで落とせば・・・さぞ満足でしょうね・・・だが礼子の責めはまだまだ終わりではない。残酷な企みにかけては四人の中でも随一の礼子、その礼子が腕によりをかけ、100日をかけて知恵を絞った残酷の宴だ。慎治の想像もつかない責めは、まだ漸く前半戦が終わったに過ぎない。「はーい、じゃあみんな、場所を変えようね!」既に次の責めを知っているクラスメートがはしゃぎながら、教室を出て行く。慎治たちも礼子たちに首輪を引かれ、引き立てられていく。「ひっひいいいい・・・まだ、まだ苛めるんですか・・・一体、どこに連れてく気なの・・・」泣きそうな声を出す慎治を礼子が嘲笑った。「どこ行くのって、分かんないの慎治?バッカねえ。慎治たちが連れてかれる所なんて、お便所以外にないでしょう?」